安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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馬肉だったビーフバーガー
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( 2013年 2月 15日 金曜日


●欧州を席巻した牛肉偽装事件
ヨーロッパ各地で見つかった牛肉のはずの食品が、フィンダス・ブランド(findus)の冷凍ラサニエでは99%が馬肉だった、てな牛食品をはじめ、調べるとでるわでるわ。しかし犯人探しがもうひとつ進んでいない。

肉を納入した食肉加工業者は、やれそ フランスの○×大手工場から輸入しただの、○×は原料はルーマニアから買っている。するとルーマニアの大臣が怒り出し、また有るスーパーに馬肉バーガーを卸していた工場は、原料供給地はポーランドだと、みんな罪のなすりあい。ポーランドやルーマニアやフランスは食肉の産地である。けれど、こういう偽装や、インチキが起こると必ず東欧圏雅指差される。

差別意識があるんだな。欧州の食品なんて、流通経路が幾つもの国をまたいで,結局どこのスーパーでも,同じようなメーカー品になっている。ノルェーにもFINNDUSの会社があって、偽装はなかったのでスーパーから取り除きはしなかったのだが、市民はしんじないのか、店の印象がわるくなるとかで、数日してこのブランドが全部棚から外された。

●ミンチ肉の中味は昔から怪しかった
いやはや,大騒動である。加工肉なんて昔から何が入っているか判ったもんじゃない。マグドナルドのハンバーガーは、豆類をつかった人口肉もどきに肉が一番多くてあと雑多な動物のいろいろな部分を砕いて使われている、といううわさ話を良く耳にした。しようがないとおもうよ。衛生的であれば、雑食系のわたしは文句を言わない。

文句をいわないといってもしかし限度がある。99%の馬肉を牛肉と呼べませんわな。それに欧州の食品管理は牛肉の安全検査が厳しいのでまず安心だが、馬肉には自動的に検査するシステムがないのだそうだ。検査無しで国境を何度でも通れるらしい。

●頼りない欧州委員と各国の怠けた食品衛生局
こういうときシッカリ危機管理を任とするEU保健・消費者委員が官僚根性で対応が、会議はやるけどペーパー作りで実行力がない。やっとイギリスで昨日初めて、肉食品加工の3人を逮捕した。

偽装をやめて、コンテンツをパッケージに明記することはEUの規定になって久しい。コンテンツ明記にウソがないか、各国の食品衛生局がチェック怠らなければ芽のうちに摘み取れたのである。問題になってから検査をはじめ、これもあれも馬肉だったと後追いだ。いままでサボってはりましたな。(了)






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