安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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暴力は人権蹂躙
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( 2013年 2月 1日 金曜日


●柔道日本女子代表の監督の暴力
園田監督が問題になっている。大阪で高校バスケットボールの主将が顧問の体罰で自殺した事件より前に、JOCで問題になりながら、一通りの謝罪と戒告処分で事無くすませるつもりだった。IOCがたまげるのは当然、この一件で日本人が世界柔道連盟のトップになる門は占められた、IOC会長に選ばれることも長い将来ないだろう。東京オリンピックを推進する猪瀬都知事にノックアウト・ブロウである。

高校生自殺があった後も、体罰を愛のムチなどというバカがいて、指導と体罰の線引きが難しいなどとラチのあかない戯言を言う輩が多かった。園田監督は竹刀で殴り、平手打ちを食わす。オリンピックを餌に指導の名でパワハラするのは当然とおもっていたので、15人の女子選手から告発を受けた後も、監督続行に意欲をもっていたという。バカは死ななきゃなおらないとはこのこと。

● 女子バレー、大松博文のおぞましさ
「東洋の魔女」といわれた日紡貝塚の女子バレーに鬼の大松がいた。大松監督は手を出したり体罰をしなかったが、回転レシーブの練習は極限まで暴力的である。ドキュメント映画をTVで見て恐ろしく、こんなことが許されるばかりか称賛されることに嫌悪した想いは、今も頭から離れない。

スポーツ界はアマもプロもその大部分はスポーツ馬鹿の集合にすぎない。暴力的な親方のいる相撲部屋ではイジメ体罰が部屋を覆っていて、特定のやられる弟子は悲惨さは、学校でいじめにあう子供のように悲惨である。

●教師が手を挙げたら解雇される英仏独北欧
当地の学校では暴力をふるう生徒に先生が手を挙げたら,その先生は即刻解雇される覚悟がいる。屈強の先生が、暴力生徒の両腕を抱きすくめるのがやっと、女のせんせいは逃げるにしかず。そのため先生の被害が激増して、辞職する先生が多いことが大きな教育問題になっているのも困り者だが。

話はかわるが、中国ではスポーツの才能がある子供を集団生活で特訓する国家戦略としての学校がある。中国は得意になってドキュメントを海外にも配布しているが、欧州では中国の社会問題として冷えた目で見ていることがわかっていない。中国女子バレーを世界一にするため、周恩来が大松監督を招待して自由にしごかせた、あの風習が今もある。

●地震ツナミの被害日本人と、暴力監督の落差
いま欧州では、日本の柔道界で起きた暴力的コーチの存在と、地震とツナミの災害時に見せた優れた社会規範と忍耐をもつ日本人との落差に驚いている。

人を殴るという行為は、すくなからず激高している時である。選手を殴るのは,選手を励まし、モチベーションを与え、やる気を起こさせるようにもってゆく能力がないことを暴露している。殴ることで選手の人格を蹂躙していることに鈍感、コーチとしての適性はゼロである。(了)






Pnorama Box制作委員会


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