安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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新年、円安おめでとう
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( 2013年 1月 3日 木曜日


●新年、円安おめでとう
世界中で株がうなぎのぼりに上がり、円が一時対ドル87円をつけました。良識ある市民としては、さような金融市場の動向に一喜一憂していてはNo Goodでありますが、この十日から帰省するわたしは、シメシメこっそりニタ笑い。

いままで円高でみなさまの海外旅行が、ながらくお得でした。今回は私めが少し良い目をさせてもらいましょう。1年目より約10%ばかり日本滞在が割安なのです。

さて、日本の輸出産業に朗報といえ、この円安がいつまで続くかが不透明。とりあえずブッシュの減税措置が延期された二ヶ月先まではもつだろうが、その先はまともや「財政の壁、Fisval cliff」あるいは「バカの壁」のうえでダンスがはじまる。

バイデンが上院での合意のあと、板についた「満面の笑み」をうかべて、ハピー・ニュー・イアーと記者のまつ部屋に出てきた。下院でも通過して、一応財政の壁から落ちはしなかったが、崖っぷちでぶら下がっている状態だ。落ちても死ぬほどではない、困ってもギリシャ国民からみればはるかに優雅な生活だろう。

●金持ち税金は財政打開に無役
金持ち税金の巾が25万ドルから45万ドルに格上げされ、中間層は僅かな増税ですんだ。米の民主党は仏の社会党にあたるとしよう。オランドは金持ち税金を75%に提案、キチガイ沙汰だ。米では今回上がって39%である。この層はフランス全土で6000人にしか過ぎず、国家財政への貢献度は意味なく小さい。しかもこの層はロムニーさんのように税控除のあの手この手や、国籍替えで対抗するので、効果はうすい。人気取り政策だ。

●財政赤字削減はどこから?
言わずと知れた、メディケア、メディケイドからだが、オバマには出来ない相談だ。どの大津領も出来なかった全国民医療制度である、オバマのすべてがかかっているから高額所得者の控除抜け穴を塞ごうとヤッキになるだろう。投資や寄付にまで税金がかかったらとおもうと,関係ないも庶民もゾッとする。それをオバマは税制改革の名でやるつもりだ。いまさらわたしの泣き言ではあるが、経済破綻を避けるには医療保険や年金は縮小してガマンする以外にないのである。それをオバマがドルを刷って大番振るまいするからこんなことになるのだ。

●債務の上限
このまえ法的上限に達して、上限の積み増しで上下院が紛糾したのはいつだったか、今年の2−3月にはまた上限に達する見込み。そこでまた法律を改正して債務上限を引き上げる、というのも今回はその日がくるまで延期された。際限なき赤字財政の膨らみである。日本のマネしないでほしいな。

ということで、小市民としてよき正月を寿はぐのでありますが、財政赤字の悪循環におののいております。(了)






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