安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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国民の審判、日本とエジプト
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( 2012年 12月 17日 月曜日


●あゝスッキリした
民主党惨敗、藤村、田中ら八閣僚落選。国民の審判がハッキリでたクマドリの良い衆院選挙結果でありました。つまりですな、民主党に投票した層がこぞって自民党に移った。尖閣や竹島での政府対応が、彼らの自尊心を傷つけた、というのが理由だろう。

小生は、なかでも仙石落選で気持ちがすっきりし、加藤紘一、田中康夫の二人はかねがね虫酸がはしる人物だっただけに、サッパリしました。嘉田を担いだ小沢の読み違えによって、今後マスコミが小沢をニュースにしても売れなくなった。これは小生の最も満足するところであります。

脱原発派に厳しい結果が出た。北の衛星打ち上げミサイルの成功、中国機による尖閣領空侵犯、なんてのも、脱原発に影響あっただろうとおもう。自民320議席に加えて、橋下と平沼が協力すると、衆議院での阿部と石破のコンビは憲法改正、自衛隊の格上げなど大胆な持論を実施出来る。

小泉から阿部になったとき、中国は中日関係雪解けと理解し、すぐ祝電を送ったが今回はオバマからの祝電が先だった。前回は中国を初の海外訪門先にした阿倍首相だが、今回はどこへ?。米が一番妥当だが、具体的なアジェンダは自衛隊の海外派遣のほかはみな難題だ。沖縄、TPP、などと民主党三年の大掃除はやすくない。

●エジプトの新憲法国民投票、賛成多数に
イスラム回帰の新憲法が信認される見込み、地方の民は民主主義の知識がゼロ、イスラムが良いと固く信じる民である。第二次選挙の結果はみなくても明白だ。

民主化を目指してムバラクを逮捕裁判にかけたハズが、とんだ見込み違いにバックした。チュニジア、リビアでも独裁者を追放したあと、イスラム主義者の政党が隠然たる勢力を持っている。そのためベンガジの米領事館襲撃を、イスラム主義市民の仕業とトチッたライス国連大使が、次期国務長官をフイにして、J. ケリーにお鉢が回ったのであるが、民主化革命というのは、国の伝統に立脚するという但し書きがあとから現れる。明治維新がそうであった。国体を理由に唐物、洋物思想を排斥したことでわかる。

それだから、アラブの春の宴のあとで芽を出したイスラム伝統回帰は、一過性だとおもう。アラブでは歴史がゆったり進む、一過性といえども10年単位で見る必要があり、カイロやアレクサンドリアの反政府運動は、エジプトの一部にすぎない。
(了)






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