安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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中国のノルウェー叩き
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( 2012年 12月 9日 日曜日


●中国、二年越しの反ノルウェー
一昨年の平和賞は民主活動家で服役中の劉暁波Liu Xiaobo 氏に決まった。以来中国のノルウェー・バッシングはおさまらない。両国の公的な会合、音学や演劇のな公演はすべてキャンセル、新しい呼びかけに一切応じない。この夏ボンネヴィク元首相が私的な訪問にヴィザを申請したら拒否された。大もてだったハイテク通信会社が追い出され、毎年30%増が見込まれていたサーモン輸出が、この2年は60%に落ちた。でも中国でつくって輸入する、中国産ノルウェー製の雑貨は構わないらしい。

ノルウェー側から、中国にお返しの制裁など一切ない。打開しようにも中国側が外交チャネルを閉じているので、政府はお手上げだ。で、習近平新政権で流れが変わるかと仄かな望みを持っていたところ、みごと外れました。

来年1月から、「北京72時間ヴィザなし滞在」を45カ国に適応した。要するにトランジットヴィザだが、日米露,南米諸国のほか、EU加盟国、加盟国でないスイスとアイスランども含まれる。

でも、ノルウェーだけダメ。「どこまで続くぬかるみぞ」

トランジットは2009年から事実上黙認されていたが、空港を出て入国することは出来なかった。公式に72時間ヴィザ不要になったので、北京で二泊でき、ビジネスマンに重宝されるだろう。ノルウェー人の中国旅行者は欧州10位内に入るにもかかわらずダメ。

●北京のトランジットでで足止めされた悪い想い出
10年以上前、ロンドンからの日本行きが大雪のためキャンセル、急遽、北京−ソウル経由で関空へ向かったとき、北京空港トランジットで私とスウェーデンの家族がパスポートを没収され、ソウル行き出発時刻のギリギリまで「ここで待て」という場所でまんじりともしなかった。中国ヴィザをがないという理由らしい。トランジットなので当然とおもったが悪い印象でした。

先日、ノルウェーの産業界と観光界が中国のジャーナリスト10人ばかりを招待して、交流の再開を促したのだが、ナイーブですね。やって来たジャーナリストは口々に「政治のことは知らない」の一点張り。実際、中ノ関係が冷えきっていることさえ知らないのだ。出来るのは観光の宣伝くらいだが、しなくてもフィヨルド観
光に来る中国人は、日本、韓国を抜いて一番多い。(了)

●ものみな凍(い)てる寒さかな
日本列島に寒波だそうです。欧州もチト寒波でしたが、そう言うときの北欧の寒波はハンパじゃございません。零下8度を上下するこのごろ、「冬来たりなば春遠からじ」なんていうのは止しとくれ。あれは年末年始が過ぎてからの句だ。

●恒例、ノーベル賞授賞式
月曜はオスロでノーベル平和賞授賞式がある。EUの首長たち(キャメロンを除く)が総出でやってくるので、警備と席順がたいへんだ。昼食会や晩餐会でうちのボスを○○の隣にせよ、とか各国煩いらしい。日本のみなさんの関心は、やはりストックホルムから山中伸也さんの様子でありましょう。小生もそうです。(了)






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