安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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笹子トンネル吊り天井落下
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( 2012年 12月3日 月曜日


●コンクリーとの水晶
笹子トンネル崩落事故は当地のTVニュースで知った。天井のコンクリ板が坑道に照らされ、斜めに崩落している映像を見て、岩間にできた針状の結晶が頭に浮かんだ。そして自動車トンネル道には、たしかに天井が平らなコンクリートのものがあることを思い出した。死亡された方はまったく意味のない「犬死に」である。腹立たしい限り、お悔やみの言葉もない。

トンネル崩落というが、落ちたのは天井であって、岩盤は見られない。あの辺りでは雨のため土砂崩れがあったというが、土砂も水も見られない。天井コンクリ板が落ちた端ッコの場所だけなので、奥がどうなっているか見えないが、テレ朝ニュースによると:

>事故があった笹子トンネル内の構造を見てみます。道路から高さ約4.5メートルに、厚さ10センチほどの天井板と呼ばれるコンクリート製の板が水平に取り つけられていました。天井板の上は空洞になっていて、トンネル上部からつるす構造になっていました。これがなんらかの原因で崩落しました。天井板は1枚が 5メートル、重さが1トン以上あります。崩落は約60メートルにわたり、150枚近くの天井板が落下したものとみられています。<

●想定外?とんでもない、人災だ
片道一枚ですから、横巾は1。弱だ。おかしいのは事故原因をコンクリートの劣化という専門家の解説があった。この男の目はどこについてるのか、映像だけでもコンクリの劣化でないことぐらい素人でもみえますわな。35年保たないコンクリなど隣国でしか聞いたことがない。

管理中日本高速道路は吊り下げている金具の劣化(さび)を示唆しているが、それは殆ど決定的ではないかとおもう。なにはさておき、事故解明が急がれるが、後知恵といわれようが、目視検視ですませてきた管理責任は重い。釣り天井の危険性がいったいどうして中から見上げただけでわかるのか。天井に亀裂が見えるくらいなら、とっくに落下してますです、ハイ。この事故が想定外なんてとんでもない。保守点検をサボタージュした経営陣、およびそれを許した設計技術差による「人災」だ。

●ニシンは波に、天気は風に、物の異常は音に訊け
トンネルを走っていると、入り口で片側通行に成っている時など、中では大きなクレーン車の上で鉄棒やハンマーをもった二人が、裸堀の上部岩盤を打診している光景にでくわす。これはトンネルの国、当地でのはなしだが、叩いた音で異常を知るのは医者でも新幹線のチェックでもおなじ。ましてや吊り式天井の安全検査は打診でなければ判りっこない。周旋屋は家の壁を叩いて売値を鑑定し、金庫破りだって音で探るのですぞ。
 ニシンは波に、天気は風に、物の異常は音に訊け、チョン やさジンサイダー(了)






Pnorama Box制作委員会


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