安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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イスラエルの空爆精度
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( 2012年 11月 19日 月曜日


●イスラエルの空爆精度
昨日、>イスラエルはやろうと思えば空爆でハマスの軍事拠点を灰燼にすることができる<と書いて、翌朝起きたら、ハマス軍事本部、広報部、幹部住居区、外国記者がたむろするホテル屋上を空爆したというニュース。電撃攻撃が得意なイスラエルといえ、速いなあ。ホテルの屋上には、宿泊客のための衛生TVもあるが、ハマスの電波施設があり、これに命中した。

この5日間のガザ攻撃で50人ほどの犠牲者が出ている。この数日でイスラエルが使用したミサイルは1000発である。これだけ多数を発射しながら、昨日の空爆で巻き添えになった犠牲者は一家9人と一人だけとは、その精度に目を見張る。ハマスのメンバーは離れた民家やモスクに隠れているので、一掃するためにはやはり地上戦ということになるのでしょうか。ま、イスラエルは極力、ガザ民間の犠牲者が出ないようにしている。自国の防衛には18日、テルアヴィヴに到達したハマスのロケットは2発ともイスラエルの迎撃ミサイルで藝ツイされた。優秀である。

●ハマスの無策、ガザ棄民
ガザを統治しているハマスは、自分たち幹部のシェルターや潜伏先を確保してセーフ。だが市民には何もない。戦時体勢にある都市なら、警報があるとこの地区の住民はこのシェルターへ避難せよ、とマニュアルや演習があってしかるべきなのに。まさしく棄民である。生き延びる方策をあたえるかわりに、反イスラエル教育は徹底していて、子供たちに「なぜわたしたちを殺すの?」とムクな作文を読ませるのだ。それを放映して非道なイスラエルと訴えるメディア。

ハマスのロケットは、飛行距離は伸びたがどこへ着弾するかわからない。イスラエル側に犠牲者が出れば、めでたしめでめでたし。お祭り騒ぎをして祝うのである。

中東各代表がカイロでつづけている停戦協議は、イスラエルとハマスの代表がモルシの仲介で話し合う見通しになった。潘基文も来る。動き出した予感。

ところで、中国新政府のコメントがありませんな。オバマはタイで「イスラエルには自衛権がある」と旗色を示しましたが、習は?(了)






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