安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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満を持して抜いた「解散剣」
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( 2012年 11月 16日 金曜日


●丸腰党首に解散剣を抜いた終幕
うそつきと呼ばれ、野党から年内解散を迫られ、身内から選挙の先延ばしや引きおろしで小突かれ、石原・太陽の塔に維新をふくめ4党合流、無罪雅確定した小沢が動きだす。そんな環境で一票の格差是正や定数削減、はたまたTTPをやり遂げよう、なんてことを酒浸りの朦朧としたどじょう頭で処理できますかいな。

堪えて忍ぶこと一年、野田さんは、ウップンがが爆発したのでしょうか、「みんなまとめて道連れだ−」、とばかり『解散剣』を抜き放った。数日前から内密に決行の場に党首会談を設定したうえでのこと。解散剣を持つのは首相だけ、阿部も小沢も丸腰だもん、そりゃ刀をふりまわされたら慌てます。しかしおかげで『0増5減』も、『特例公債法案の修正案』も可決されたのだから「解散剣」の切れ味はすごい。

抜き打ち解散というのは与党に躍進が見込めてやることでした。野田さんのやり方は与党民主党が総崩れ、橋下系と小沢系に一泡吹かせれば本望なのでしょう。さて「バカヤロー解散」や「郵政解散」でも今回の「ちかいうち解散」ほどいきなり……ではなかった。新実験の結果がいつになく愉しみだ。

●シー・ジンピン国家主席/総書記/軍事委員会主席
中国共産党のトップセブンが出揃いましたが、エキスパートの予想がまったくあたらなかった。中国の選出法は北朝鮮よりわかりにくい。胡錦濤が軍事委員会主席の地位を放棄して完全引退を断行したのが唯一オドロキの喝采ものでした。習近平Xi Jinpingは動きが緩慢、表情が平板でどういう人物か表に見せない不気味さがある。

ま、これまでの発言から対外的に中国の不謬擁護に長けているはわかっている。訪中したパネッタ国防長官に尖閣領土について、明の時代から中国の領土、日本が盗み取ったと、おきまりの対日批判をひとくさりしている。就任演説で抑揚のないはなしぶり、汚職の撲滅とは聞いて呆れる。香港やカナダに住む習さん姉弟の数百億円にのぼる蓄財、中央委員の5人が5年満期の古株だ。中国の近未来は暗い。(了)

英単語をひとつ、太子党−Princeling






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