安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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最後のサムライ 石原慎太郎
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( 2012年 10月 26日 金曜日


●八十にして立つ偉業
石原慎太郎氏が都知事の任期4年の半分以上を残して辞職。新党を結成すると緊急記者会見で、常より真剣な面持ちで語った。

石原新党についてはウワサがあり、水をむけられていたが本人がトシだと取り合わなかった。もうないかな?とおもっていたら、いやおどろきましたな。任期を全うしてから、いまが氏のいう「命あるうちに最後のご奉公」ができるとき、よくぞ決断されました。尖閣で「トンビに油揚さらわれた」政府への無念が国政復帰のバネになったことは痛いほどよくわかる。野田さんの意図は魚釣島に船だまりも、島の環境整備もなにもしないのだから。

●新党結成、第一歩は固めた
すでに平沼『立ち上がれ日本』が解党し、石原新党に合流する筋道ができたようだ。石原さんは第3極の党作りをかんがえているのであって、「よろ法師」になってまで首相をめざすような淡い期待をもっていない。なぜ首相を狙っているなんてひとは憶測するのでしょう。中央で支持が伸びないは橋下『日本維新の会』との連携などこれからの党勢は、あまねく選挙の結果による。

石原新党結成によって不信任案成立の可能性が高まり、阿部さんはもうすこし石原さんにエールをおくるべきですね。大先輩をライバル視しちゃぁいけません。

●慎太郎を疫病神と忌み嫌う勢力
それにしても一般の日本人は昼間と中国、韓国との領土争いをコワイ、穏便にすませたい気持ちがあまりにもつよく、石原都知事は彼らの疫病神である。経済界は隣国を刺激しない事に躍起、経団連会長の発言や丹羽中国大使はボヤクばかりで、困るなら独自に中国側に働きかければよい。中国ビジネス出身の丹羽大使はみすみす狼藉者一人に国旗をもぎ取られるあいだ、同乗スタッフが証拠写真をとったり、ナンバープレートを書き写したり、運転手もいながら全員車内から一歩も出ないのである。中国大使館はこんなフヌケの集まりか。

●才能と実行力を備えた倚豪
政治家のなかに石原慎太郎の才能に匹敵する者はいない。福島のガレキを直ちに受け入れた都知事に畏敬の念を覚えたわたし、『太陽の季節』を姉の本棚から盗み読みした少年の頃から、慎太郎の叡智と行動力を仰ぎ見てきた。もしや、新党党首としてしくじってもだ、石原慎太郎は腐っても鯛でありつづける。

月刊誌「正論」の九月号、右の論客が選んだ「この人を総理に」で、最も多かったのが石原慎太郎、続いて安倍晋三、櫻井よしこ、稲田朋美だったかな。読者が選んだ十月号では阿部、石原、稲田の順に多かったようにおもう。この雑誌は速読ようにわたしがデジタルで購読しているひとつ。中国とコトを構える事態を冷静にプリンシプルを貫く心構えが頼もしい。

●日中経済鈍化は一過性、軍事力に勝る
日本経済は中国絡みの経済が落ち込むのは半年をメドに戻る。長引けば長引くほど中国が打撃を受けるので、中共は沈静化せざるを得ない。儲かっている時は何も言わず、反日で収益が減ると大げさに困ってみせるのが企業と通産官僚の性癖だ。つられて騒がなくてもよい。尖閣諸島をめぐって軍事衝突があったとしよう、被我の軍事力を比べれば海空とも日本の方が勝り、成長が鈍化する現中国が攻撃をしかける確率は非情に低い。詳しくは日米の軍事専門家の分析が各種あるので、アマチュア小生は引きます。(了)






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