安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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新聞配達の日、徒然なるままに
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( 2012年 10月 22日 月曜日


●新聞配達こもごも
21日は「新聞配達の日、新聞少年の日」でした。わたしは実際に新聞少年をみた記憶はないが、早起きして学校へ行く前に近所の新聞配達をしている少年はよく聞きかじっていた。持ち場所はそんなに少なくないので30分ばかりでおわる。また家計の足しに主婦や退職したおとな(当時は55才が退職年齢)が雨の日も風の日もていねいにまわっておられた。

●犬の吠えとバイクの音
年に1―2度10日ほど帰省するわたしは奈良の姉妹方に居候するのですが、朝6時頃になると近所の犬という犬が鳴き,新聞配達人の大きなバイクの音がする。喧しいなもう、犬の躾がわるい!と眠りをやぶられてぼやきます。当地、わが住まいの近所にも犬は居る。新聞配達はやはり近所の子供が、ただし親の車に乗せてもらって廻ってくるがどこの犬も吠えませんな。

帰る頃には慣れて犬の鳴き声もバイクも気がつかないのですが、次回帰省の折は一からやりなおしである。広範囲を数人のバイクをつかって配達エージェントが扱う時代、大部の折り込みチラシがあり重量が50年前の10倍はあろうか、アルバイトの新聞少年がやる仕事ではなくなった。

●紙媒体の衰退とデジタル版の成長
ニュースの第一報はネットである。活字離れもあるが、速報性でネットにおよばず、80年の歴史を誇るNewsweekが今年を持って終了、来年からデジタルに完全移行する。ムリもない。グローバル12カ国の言語あるが、日本語版は紙媒体を継続するらしい。

米の新新聞少年は道路から芝生越しにゴムバンドでくるんだ新聞を玄関のドアに投げ、コトンと落ちる。するとパジャマの主人がドアを半分開けて朝刊を拾う。そんな光景がTVドラマや映画によく出ていたが、いまでもそうなのだろうか。朝の新聞のインクの臭い、昨日の事件はどうなったかとページをめくる。世界のどこでも愛されてきた光景だ。我家でも家内が玄関の郵便ポストから新聞をとり、朝食のテーブルにひろげる。その間わたしと会話しないので助かります。

●1960年代を回顧する
▽新聞
カントリーやブルーグラスの定番に「新聞売りのジミー少年」という曲があった。カーター・ファミリーから、ジョニー・キャッシュまで幅広く唄われ、日本のジミー時田も巧かった。この新聞少年は配達ではなく、通りを駆けながら朝刊を売る稼業、飲んだくれの父が亡くなった後母を助けて新聞売りに町を走る少年。戦前の貧しくも美しい生活の一こまである。ジミー少年は帽子も靴もなく裸足である(下記一番目の終り行)。ご他聞にもれずゴスペル調で早口歌なのですが、新聞にまつわる懐かしいわが回想である。

I sell the morning paper, sir, my name is Jimmy Brown
Everybody knows I am the newsboy in the town
You'll hear me yelling "Morning Star" as I run along the street
I have no hat upon my head, no shoes upon my feet

▽ラジオ
あなたはラジオを聴いていますか? TVに追いやられ、いまは音楽FMくらいだろうか。むかし、ガーガーと受信感度が悪くひどい音のラジオで『君の名』や『鐘の鳴る丘』を上の兄姉が耳を澄まして聞いていた。カントリーの曲ではTurn your radio on がやはり定番、「ラジオをひねって神様のお話を聴きましょう」というセイクリッド・ソングだが、そんな内容とは関係なく大学の同好クラブでは声張り上げて歌い演奏したものです。関西では立命館がうまかった。(了)






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