安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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冴えないオバマ
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( 2012年 10月 5日 金曜日


_ボクシングならTKO
大統領候補者が対決する討論の一回目は筆者を含め大方の予想に反して、ロムニーが圧勝した。ボクシングならオバマの・コーナーからタオルが入るTKOである。オバマの会衆を惹き付け虜にするスピーチの魔力はすっかり消え失せ、言い訳めいた反論に終始した。

民主党大会では標語「後ろを振り向くのではない、前を見据えて進もう」が大ウケして、オバマ嫌いの私は憮然とした。ロムにーに米経済の低迷を批判されて、オバマはこのLooking not back but Foward をかっこつけて言った。ところが場違いな感じで全然受けない。討論だよ、主役のスピーチする場所ではない。

_景気の切れ目が縁の切れ目
オバマの在任4年のあいだ、失業率は7.8%から8%を越えたところで高止まり、2300万人の失業者が溢れている。食物配給クーポンの支給者はか3200万人から4700万人に増えた。日本では戦後のごく数年だったが配給米の制度があった。いまの日本では忘れられた制度だが、格差社会アメリカにあるのですな。

さらに財政赤字を倍にした大きな政府と財政出動など、これら悪化する経済にオバマは行った政策を正当化することは難しく確固とした新政策もない。それでいながら傲慢な態度は、性格ですから変わらず視聴者の心証を悪くした。

CNNの調査はロムニー67%:オバマ25%、CBSでは46% : 22%であった。どちらも倍以上のひらきがある。にもかかわらず、どのメディアも圧勝、完勝と表現しないのは、国内問題がテーマの緒戦だけでは言い切れないため。もっともだが、私のように、オバマでなけりゃ誰でも良い!というアメリカ人は決して少なくない。おもしろくなってきた。(了)






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