安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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反日のやまは過ぎた
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( 2012年 9月 18日 火曜日


●日系企業の焼き討ちに謝罪ナシ
トヨタ、ニッサンはじめ、青島の日系企業ニッサン、トヨタや、スーパー、日本料理飲食店街への焼き討ち、打ち壊し、略奪狼藉は中国ではいっさい報道されていない。謝罪もない。リビア、エジプトだって政府は米に公式に謝罪しているというのに、中国報道官は「狼藉の(と認めませんが)原因は日本側にあり、と猛々しく(北朝鮮と並ぶ)開き直った。従業員の大半は中国人なのですがね。

●やまは過ぎた
しかし、このエスカレートぶりは全人代を前に政府に危機感を呼び覚まし、ネットの締め付け、警備責任の指示、人民日報の「法律に従う愛国行動、外国企業と外国人の安全をまもる」といった論調から、きょう18 日の柳条湖事件(Liutiaohu Incident) 記念日は比較的平穏なデモに終止すると予想できる。…予想がはずれたら、しばらく謹慎します。

レアアースの輸出禁止措置やフジタ社員の拘束といった対抗措置は、今回打ち出せないのでは。既に焼き討ち強奪の映像が海外に流れ、経済制裁をやるのは確かだが前回のようなムチャな制裁は手遅れの空気である。

●諸島、中米衝突を怖れる中国
中国政府は、ただいま拡大進行中のイスラムデモや反プーチン抗議に1万5000人という実勢について、中国は報道規制をとっているが、その怖さ知悉している。また、西側諸国は、尖閣諸島海域での日中衝突は、日米安保と良好な日米関係に照らして日米がスクラムを組むとみている。このことは日本人留意するいじょうに強く信じられている。つまり中米二つの軍事大国が衝突する事を意味する。

パネッタや副官房長官が両国の理性ある対応,頭をひやして自制を求めるというが、騒いで狼藉を働いているのは中国、日本は夜のプールのようにひっそりしています。そんなところから対米不信が募るのですが、尖閣諸島は太平洋防衛の前線であり要衝ですから米は棄てませんよ。日本を防衛する大義のためでないことを背信とおもうのは「甘え」である。米の戦略は、すくなくとも台湾が大陸に併呑されるまでは尖閣諸島を放さない。

●中国漁船の大群というけれど
したがって私感ですが、いくら中国の参謀が吠えようと、1000隻もの中国漁船が護衛の警備船を伴って尖閣領海内で操業することはありえない。殆どはばらばらに離れて本職に従事操業するのであって、活動家の偽装漁船がチョコっと侵犯するくらいの挑発はあるだろうが、日本の警備艇との接触は避けるよう当局から指示が出ているはずだ。…予想がはずれたら、しばらく謹慎します。

●海外の中国系、韓国系住民に共通する反日
さて、ニューヨーク、ワシントン、フランシスコでも在米中国人による反日デモがあった。一般的に海外の中国系、韓国系住民は共通して反日である。宿痾の屈折した彼らの感情を正義に訴える格好の餌食が、日本というわけ。当地ノルウェーに在住する中国人はポーランドやイラク、東欧、中東、北アフリカ移民にくらべれば少数だが、それでも約5000人、日本人の6倍にのぼる。18日にはオスロの大使館にも届け出デモがあったようで、在留日本人に「お昼の○〜○時までまでの来館を避けるように」とメールの知らせがありました。その程度です。当地の関心事はもっぱらムスリム活動家が計画しているオスロの米大使館へのデモであります。(了)






Pnorama Box制作委員会


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