安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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中国反日暴徒に黙して忍ぶ日本
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( 2012年 9月 16日 日曜日


●中国政府の想定を超えた反日デモの広がり
中国の反日が野火のように全国40都市以上に広がった。日系企業の工場では放火されたり生産ラインが破壊され、日系スーパーに押し入り略奪をはたらいた。日本人がからまれたり、殴られたりしている。金曜の夜には公安当局がデモ隊に向かってスピーカーで「あなたたちの愛国心はもう届いております」との鎮めのよびかけは、中国政府が容認したスケ−ルを上回ったことを示している。

尖閣諸島を国が買い取る決定をきっかけに、古来より中国の領土である「釣魚島」を日本が盗んだという。中国暴徒の頭はこれひとつに固まっていて、理性が通じない相手ですから、日系企業はお手あげだ。イスラムの暴徒に襲われたトリポリのケンタッキー・フライド・チキンも同じ目に会っている

●蚊の鳴くような日本の反論と主張
この不埒な中国暴徒のニュースは続々と各紙に出るが、日本政府あるいは与党政治家が抗議・主張したニュースがない。政府は日本側の主張と対抗措置を日本国民に記者会見のかたちで知らせる義務がある。外交チャネルで、邦人の安全確保を要請するくらいでは能がない。胡錦濤と温家宝に恫喝的非難を受けて、反論しなければ、国際社会では非難が正当になり世界共通の認識になる。そうなってから正論に戻すことは不可能である。政府がダメなら禍根を後世に遺さないようメディは慎太郎どのだけでなく、自民党政治家や論者の意見、報復措置などもっと多く紹介するべきではないか。

●丹羽大使に丸投げの野田首相
北京の日本大使館ができる最大限の努力をしているのであって、あの卑屈な丹羽大使よりまだなさけない政府とは知らなかった。野田首相は国連総会の演説の場で日本の立場を表明する、とまた悠長なことを。今国連総会の関心事はイスラム圏と米の関係であり、中国に気兼ねする国が大多数の国連会議場では効果がうすい。

●海上自衛隊はなんのためにあるのか
14日早朝、尖閣領海に中国の海洋監視船6隻が侵入したとき、「外務省に動揺が走った」という。ムクムクとヤル気が出てくるのが外務官僚、仕事冥利につきるはずだが・・まさかうろたえるとは。「公船」だから実力行使できない……という理由で侵犯監視船が自発的に公海へお出でになるのを待つのは、どう考えてもおかしい。領海侵犯の確信犯なのだから海洋法もクソモない、カッコだけでも良いのです、海自の艦隊を直ちに出動させるべきだった。領空侵犯にはスクランブルが発進し並行すれすれに飛んで警告する。ロシアが領空に間違ってはいった韓国の民間機を撃墜した事がありました。

今回は7時間の脅しで去ったが、尖閣周辺海域での漁業が近く解禁になる。多数の中国漁船と護衛の監視船、ひょっとすると中国海軍の戦艦が現れるかもしれない。米軍との疎通に抜かりなきようねがいます。

●コントロールできるか九十八
82年目の九十八(1938年9月18日、満州事変の契機、柳条湖事件)にはいやがおうにも反日を祝う日である。イスラム暴徒は米だけでなく自国の政府にも向かう傾向がみえ、ロシアではプーチン独裁に抗議する大きなデモがモスクワを揺るがした。中国政府は反政府へ向かわないよう、反日による空気抜きのバランスが難しいところ。(了)






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