安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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オスプレイはスグレもの
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( 2012年 9月 7日 金曜日


当地ベルゲンは毎日雨風の日々、一時的に晴れ間がでるものの鬱陶しくて外まわりの雑事ができない。やたらと音楽を聴きながら読書と手紙書きTVニュース古い刑事物ドランマを見ています。まことに年金生活者らしい日々。コラムをひねり出す時間はある。では今日も気になる件を一筆。

●オスプレイは落っこちる?
沖縄でも本土でも、オスプレイが落っこちるというので普天間配備に反対している。
今年の4月と6月墜落事故が重なったが、どちらも操縦ミスがハッキリしている。機体の欠陥ではなかった。

飛行機が墜落する危険はゼロでありえない。沖縄を発着する民間機も軍用機も事故の%は似たり寄ったりだろう。固定両翼の端に大きな3枚のローターを真上に上げて垂直離着陸し、空中でローターを前に倒して飛行機のように高速で前進する。輸送ヘリと戦闘機を兼ねたスグレものだ。

ボーイング社のヴィデオ、ゆっくりスライドしでご覧あれhttp://www.boeing.com/rotorcraft/military/v22/video/trban.avi
ウイキペディアにある宣伝用のヴィデオ:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6a/Bell-Boeing_V-22_Osprey.ogv

離着陸が難しそうだ。パイロットは機体と操縦感覚が体に馴染むまで緊張がほぐれず苦労するだろう。それでも岩国に配備された垂直離陸型戦闘機.ハリアーほど複雑ではないと聞く。事故で一番先に死ぬのは海兵隊のパイロットであり、身の安を期す米軍が危険を承知でゴーサインを出すだろうか。仲井知事は沖縄米領事や日本政府にケンカ腰で詰め寄る。沖縄の知事さんは反対にもヒューマンな気品に感じいっておりましたが、仲井知事は猛々しですね。

●オスプレイは騒音?
利着時の翼音が大きいのはたしかだが、基地内に住む軍人や軍属、その子供達は当ガマンする。普天間空軍基地が造られたころの周囲はまばらに農家があっただけ、基地内で働く日本人労働者や,基地経済をめがけて基地中篇が密集するようになった。騒音を承知で基地に依存する人たちである。基地反対闘争に組織化されて合唱しているにすぎないのでは。騒音から逃げる学校移転計画を、移転されては反対闘争にマイナスになるからと移転プランを握りつぶしたという。

オスプレイの騒音は、交代する旧式輸送ヘリC-46 シーナイト(Sea Knight 夜の騎士)やF-15戦闘機とさほど差はない。オスプレイは離陸後すぐに水平飛行にうつり猛スピードで去ってゆくため、騒音時間が短い。騒音がオスプレイ配備に反対する理由にならない。

普天間に配備される同型のオスプレイV-22は、イラク、アフガニスタンで航空母艦から迅速な兵の輸送やリスキュー作戦に使われ威力を発揮した。同時に、実戦から得た改良が加えられてきた。このV-22の配備を最も怖れているのは中国、真偽のほどは証左ないが、むかしから沖縄基地の反対運動には中国マネーが絡んでいる。

●中国に対峙する要衝・沖縄
イランで墜ちたハリアーを中国が入手し、急いで中国製「そっくりさん」の写真を公開したのはいつでしたっけ、飛んだニュースは出ず、ハリボテといわれた。沖縄の米軍に対抗する示威である。いまや尖閣諸島だけでなく琉球は中国の領土」と人民軍が吠える状況で、沖縄の人々がオスプレイの抑止力を殺いではならない。

独立国には外国の基地がないほうが良いにきまっている。だが、自力で国を守れる防衛ミリタリーがない我が国にあっては自殺行為に等しい。イの一番に再び沖縄が犠牲を強いられる。本土の人間が沖縄に押し付けているのではない。沖縄が地政上の要衝に位置するために他ならない。(了)






Pnorama Box制作委員会


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