安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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(4)竹島
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( 2012年 8月 23日 木曜日


●日本語名の抹消願望
韓国は日本統治時代の国内地名や建物の名前を一掃した。これはカンタンにできたが、「日本海」を「東海・トンヘ」に変えろと呼称問題を国際水路部や適宜開かれる国際地名標準会議に訴えている。これには反日北朝鮮も韓国同調している。だが、地理学者の機関は政治的に地名を変更するところではない。韓国はラチがあかず「竹島」存在せず、韓国の呼称「独島・トクト」以外許さないイライラ偏狭ぶりである。

野田首相が李明博大統領に送った親書を返送すると決めた、まさにその理由が『親書に書かれている 『「竹島」は「独島」であり、親書の指摘は事実でない』 という理由。親書を受理せず突っ返すなど、平和条約締結国のあいだであり得ようか。韓国政府の窮状をものがたっている。日本の立場では

尖閣諸島のケースは、UNCLOS/国連海洋法条約に中国も調印しているので、国際法廷に持ち込むなら中国側が提訴する立場。中国はチベット、ウイグル、南シナ海と領土問題が山積みで、国際法廷を断固忌避する。

●韓国、李承晩ラインの弱みと
韓国に実効支配されている竹島の場合は竹島を取り込んだ李承晩ラインが専横独断である弱みがある。領有権を国際法廷では、争う法的根拠をもとに判定するのであって実効支配があろうとなかろうと影響するものではない。したがって審議されれば「日本の領土」と判定されるのを韓国は怖れている。

●日本、マッカーサーラインの弱み

わたしの予想は予断できない。韓国に勝機ある。国際司法裁判所の判事たちはGHQが決めたマッカーサーラインを日本の戦後処理に有効と認めれば、韓国が勝つ。鬱陵島(うつりょう島/ウルルンドの位置関係は判定材料として認められないが、韓国に有利な国際メディアの報道と世論を喚起するにちがいない。兢々とせず日本の提案を受けて共に国際司法にジャッジを仰ぐべし。良き隣人が得られるなら竹島を失っても構わない。日本はそんなわたしを袋だたきにしない国ですから。

親書の内容を早くからバラしていた日本政府に落ち度があるといえ、竹島の帰属を国際司法裁判所に委ねる提案に対して同意/反対に拘らず返書で答えるのが礼儀。これを無視しては今後の話し合いが成り立たない。かくして竹島/独島の争いは次世代に、つまらない意地、バカバカしいと気付くまで幾世代にも継承される。

●朝鮮王朝と天皇家の異質性
礼を重んじる「儒教の国・韓国」は「武士道の国・日本」と同類のウソッパチである。しかし「日本の天皇が韓国に来たかったら・・」のような唖然とする非礼、鈍感さの根がどこから来るのだろう。金大中大統領が横浜で行われたサッカーW杯観戦の際、着席されていた陛下に「ちょいと失礼」とばかり天皇をまたいで向こう側に着席した事件があった。日本亡命中はさんざお世話になりながら、日本の象徴を敬うセンスを会得しない鈍い男、絶対わすれないゾ!といつかコラムに書いた記憶がある。

おもうに朝鮮半島の王朝たちと万世一系の天皇の違いにあるのではないか。上代、日本では宮中を禁中と言い習わし、触れてはならぬ存在であった。だが、韓国の人々は朝鮮半島を舞台に、部族間の争いで実権を掌握した頭領が新王朝を次々興した自国の歴史とおなじように、日本の天皇家を見ているのではないか。歴史文化の違いだ、そう気がついて憤りが失せました。

(次回は従軍慰安婦について)






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