安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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私事 言い訳
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( 2012年 7月 23日 月曜日


● 変わらない性格
仕事に関しては「オー忙しい、忙しい」と気がせく気性でしたが、70を超えて退職宣言するといっぺんに気持ちが緩慢になりました。しかし性格はなおらないもので、やりたいような本職(地図描き)の問い合わせがあると引き受ける。当地ノルウェーの石油資源と漁業や環境をテーマにした本のイラストを一括して引き受けた。

著者J.B.さんは石油庁やEUに出向した退職者、私とほぼ同年である。長く知っている人で私のイラストのライセンスを買ってくれたり、何度か電話で話しもしていたが、会うのは初めてである。話しを聞くと締め切りは長く、半年はある。地図の原稿は著者がGIS(データ地図のシステム)で編集して私の使イラストレーションのソフトで使えるように変換してくれる。ならやりやすい。根を詰めてやれば1―2ヶ月で終るだろう。で、引き受けたのですな。

こういう半分「絵」のような地図は順調に進捗するとは限らない。手こずるとメドがつくまで寝食忘れてやってしまう。そういう性格はホント少年時代から変わらないのである。睡眠が4―5時間になる日が3日ほど続いたせいか、体中にジンマシンが出て、これは夜中に出て朝には消えるハズだが、完全に消えずに唇やアゴにきた。この場所は皮膚より深い所にできる蕁麻疹だそうで、ひとつ上の兆候だそうです。まじめに対処しようと医者に電話。

ところが私の家庭医は夏休み、代りの医者は最低一週間待ち、すぐ見てくれるクリニックはあるけれどムチャ高い。どうしょうかと思っているうちに例の難渋した仕事のメドがついたとたん、気分が爽快になったせいか、てきめんに蕁麻疹がピタリと止み、通風の気もなくなりました。やはりストレスがいけないのですな。

ある程度おわった20点くらいのファイルを先方に送信したところ、できばえに大喜びしているメールを受け取る。こちらも大満足である。こちらが基本図つくりに悪戦苦闘して蕁麻疹に悩まされていたあいだ、J.B.さんは夏休み中だったのですな。メールには別荘地で獲れたタラや伊勢エビの写真を貼付して「奥さんとふたりで来ませんか」なんて。

そんなわけでコラムに手がまわらなかったという言い訳です。

本職ガラミならHPやブログにお裾分けしたり、整理段階の覚え書きを載せることは忙しくてもできるけれど、わたしのように物書きじゃなくて絵描きのたぐいが文を書くのは、たいへん労力がいるのです。言い訳はこれくらいにしておきましょう。

●犠牲者77人、あれから一年
今日は15度、雨風の強い当地ベルゲンでも11月22日のテロ悲劇から一年目をむかえて雨合羽の人々が広場にあつまりました。オスロでは国家行事として国王臨席の記念式典があり、ブルース・スプリングステーンが野外記念コンサートで一曲歌いました。 寒い雨模様でしたがそれでも6万人の観衆が集まり、全員立ち見ですが首相や皇室、閣僚や議員さんは市庁舎の一段高いところで立ち見ができる。やはり貴賓席待遇は野外の立ち見でもあるのでした。(了)






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