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世は人につれ、人物往来
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( 2012年 7月 3日 火曜日 )
●アンダソン・クーパー
CNNのアンダソン・クーパーAnderson Cooperが同性愛者であることぐらい、たいていの視聴者はかねてからご存知である。公に出そうと隠そうと、わたしはどうでもいいが、彼がアンカーマンを務める国際ニュース番組「360」はチットモおもしろくない。この人はめったに現地へ足を運んで取材をしないスタジオマンにして意気地がない。あのと東日本大震災と津波のとき、めずらしく東京でアンカーを務めるため来日した。もちろん現地フクシマヘへは他の記者たちがはいり、A.クーパーは東京に陣取っていたが、放射能におびえてニュースはそっちのけに「東京は大丈夫か」と執拗に尋ね、3日目ぐらいに早々と逃げ帰った男である。この見識でよくキャスターが……彼の番組は見ない方針である。 ● 小沢一郎 がやっと離党してくれた。それにしてもオザワ族議員に離党届を事に書かせて預かる行為、一任して従う議員が大集団でいるのは一から十まで破廉恥である。選挙のカミサマ小沢のアウラは消え、親分と腰巾着どもの新党に未来はない。 ●輿石 東 輿石幹事長は日教組出身だったのですか。なにも知らずにいましたが、これを聞いて頷いた。酷い人事だ。日教組全盛の戦後に義務教育を受けたボクにはパっとわかるのである。税には生理的に反対する傾向を隠しているにすぎない。いっそ小沢に馳せ参じたらどうか。 ●ペニャ・ニエト メキシコの新大統領夫妻は、若い美男美女ですな。ペニャ・ニエトPena Nieto 45歳は政界のサラブレッドという出自だそうです。2000年まで71年間政権の座にあったPRI(制度的革命党、英語ではInstitutional Revolutionary Partyで逆になるが頭文字はおなじ)が12年ぶりに政権を取り戻した。前大統領は麻薬組織とかつてない戦いに挑んだ豪腕、軍隊を投入し民主政権のトップとして麻薬カルテル(密売組織)に凄まじい攻撃をくわえ、軍、警察、市民の犠牲者もまた凄まじい。計55000人の死者というから、日本警察の死者がいない組織暴力撲滅とは比較にならない。さて、カルテルに無力だったPRIの御曹司が麻薬撲滅を続行出来るか、できません。というより、市民感情としてもう充分、外国へ密売させて平和な地方に還りたい気持ちがある。今は世界何処でも経済が選挙のテーマですから、新大統領は貧困層にテコいれするそうです。人口の半数以上が国連の貧困ラインにいるメキシコである。空気のように貧民をみてきた御曹司に可能だろうか? 役人の汚職がはびこる国で貧困層が減ったためしがあるだろうか。 ●ウーゴ・チャヴェス ヴェネズウェラ大統領選がはじまった。三選をめざす癌に冒されたチャベスが二桁の差で先行している。石油企業を国営化して資金豊富なチャベス独裁はゆるがない。選挙のたびに、今度は負けると予想を書いてきた筆者は、立腹しております。癌の身で放射線治療にキューバに出かけては元気な姿で戻ってきて、ウーム。おなじく癌のカストロはまだ生きているのをみると、キューバには名医がいるらしい。でもチャベスの顔は抗がん剤で下ぶくれに腫れていて、丸刈りは脱毛のため。それでも10月7日の投票日まで病体が悪化しない限り三選されるだろう。いまいましい。 (了)
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