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去る者は追わず、小沢一郎
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( 2012年 6月 29日 金曜日 )
●小沢ピンチ
「社会保障と税の一体改革」、そのための消費税の段階的%増が衆院を通過したことは、近来になかった採決。何人の首相がこれをやろうとしたことか、そしてやっと日本の政府は一歩踏み出す事ができた。歴史的な偉業である。 小沢一郎は参議院で法案を採決するなと輿石に伝えたという。規則破りの無法者の言である。増税法案という言い方をするから、国民に人気の良くない増税に反対して正義をきどる議員が50人も追従する。小沢一郎は、狭川急便の政治資金で倒れた金丸信のカバン持ちで政界遊泳術を覚え、幹事長になってから情報を独り占めして勢力を伸ばした。かつては消費税増税の旗ふりだった小沢が、いまは増税のときではない。良き環境が整うときなんて来ませんよ、バカバカしい。早く新党つくって引退へ収斂するがよい。 ●輿石は造反者もどき 輿石がブレーキになって民主党は随分もたつきフラフラした。まだ小沢と集団離党がこわくて3度目の話し合いをするというから空いた口が塞がらない一郎さんのタイコもち。造反者への処分に輿石も加えられないものか。 ●米最高裁、医療改革法案に合憲認定 海の向こうアメリカでもオバマの医療保険改革法案が最高裁で合憲と判断された。これも歴史的である。米議会は日本とおなじで何も決められないから、オバマは最高裁での審理に賭けたのである。国民の半数以上が反対しているアナだらけで不公平感もある法案ではあるが、保険がない失業者や年金のない老人たちがいるアメリカ貧困層を放置するわけにもいくまい。違憲と反対してき共和党や民主党内の造反たちによって、まだ先はへいたんではないが、とまれ一歩前進である。 でもなんですね、米最高裁判事大統領は上院の承認が必要だが、大統領が指名してたいてい任命まで行く。にもかかわらず最高裁9人の判事は合違の判断が5:4だったというから、ギリギリだ。共和党でブッシュが任命したロバーツ長官が合憲にまわって決まった。いわゆる勝ち組造反だ。オバマは判事の意向を調査してイケルと踏んだのだろう。これでオバマが二期へのチャンスを掴んだのだそうだ。でもオバマぎらいのアメリカ人は徹底していますからね、そうかんたんに転向ませんよ。(了)
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