安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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人生訓と外交の齟齬、丹羽大使のばあい
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( 2012年 6月 9日 土曜日


●「重大な危機
丹羽宇一郎中国大使の『東京都が尖閣諸島を購入すれば日中関係に重大な危機(extremely grave crisis)をもたらす』と発言し、各紙でコテンパンに批判されている。北京駐在のFT英人記者からインタビューを受け15分ぐらい喋っただけだが、石原嫌いの丹羽大使はこれまで十数年積み重ねてきた日中合同開発の協議を台無しにする。“I hope Mr Ishihara will adopt this perspective”ですって。知的巨人の石原さんにすれば、アホらしくてコメントする気にならないだろう。靖国・歴史認識で反日の嵐を日本で煽った王さんという中国の日本大使がいた。日本では毛嫌いされたが、敵ながらあっぱれではないか。

●FT北京駐在記者の長文記事
不毛のon and off協議をずるずる続けている間に中国はあの辺で日本に相談せずボーリングしているではないか。ファイナンシャル・タイムスはこれまでの経緯や東京都の構想、税金を使わず一般から資金をつのっていること、政府の見解、さらに海洋資源の権益でフィリピン、ヴェトナムと抗争していること、中国漁船と日本の海上警備隊の衝突など、かなり長い記事に仕立てている。これが5月6日、翌7日には日本メディアや政府のコメント「個人の見解で、政府の立場ではない」を紹介している。またパネッタ国防長官が太平洋と大西洋の米海軍の比率をを5:5から太平洋重視の6:4に漸次、中国を睨んだ配置にすることにも言及、FTらしい中立的な記事である。

●事なかれ大使と中国を腫れ物扱いする政府
さて、丹羽宇一郎は三菱商社マンとして仕事一途の人間、人生の知恵を仕事を通じて得た。偉大なことではあるが視野は狭窄でとてもじゃないが国家と国土を考えて仕事をする人ではない。中国とケンカなんてとんでもない、事を荒立てずに済ますのを最優先してきた人だ。

それゆえ事が大きくなると、外務大臣に迷惑をかけたとワビを入れるが、毅然,どうどうと論陣を張るなんて絶対に出来ない人、穏便にすませたいのである。しかし愚図は政府も同罪だ。召還して辞任を迫ると中国を刺激するから問題を矮小化する。わが政府は尖閣諸島に日本人が上陸する事を禁止している.日本領土ならオカシイではないか。

李登輝さんは、中国本土からの留学生をまえに「尖閣は日本の領土」と講演、食いつく学生にそれなら「証拠を見せなさい」と叱り飛ばしたのです。(了)






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