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クルージング閑話(6最終回)
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( 2012年 5月 4日 金曜日 )
● 名瀬から神戸に帰港 4月19-21日
金作原エコツアーの散策が大雨で途中で引き返しバスに入る。全員びしょ濡れ、こういうことが往々あるためだろうか、傘だけではなくバスにはタオルが沢山用意してあり、運転手さんが冷房から暖房に切り替えてくれた。ホっと一息。時間が短縮したので帰りのトイレストップはガイド氏が観光を兼ね海岸公園.海水浴場に廻って、昔は珊瑚礁が生きていた海岸を見せてくれました。 名瀬の港一帯の住宅地は本土とチットも変わらないスタイルで新興地かと思っていたが、それだけではなく埋め立て地だという。まだ環境に目がむいていなかった頃、サトウキビのブームによる人口増加に対応するため山から土を運んで埋めたという。それで岸に近い珊瑚が全滅した。現在ではそのような無謀に気がついて再生に取り組んでいる。 ●奄美大島原生林の観光なら水間忠秀さん 奄美には自然保護に熱心な人が人口比多い。この少壮学者のようなガイド氏・水間忠秀さんはリーダーの一人である。 帰って調べて知ったのですがhttp://amamidori.exblog.jp/ やfacebookほか 沢山のサイトを持つ人でした。 名瀬をあとに一路神戸港を目指して洋上で一日、船内で過ごす。まだ残っていたネット接続の残り二時間を、メールを読んだり書いたり……、使い切らないと損だもの。貧乏性が抜け切らないのです。 そうそう、名瀬の商店街で女性たちは名物の「鶏飯」を食べに、相棒は黒砂糖焼酎を探します。わたしは黒兎を木彫しているお兄さんから、実物大の黒兎は高いので、黄金虫とダルマのキーホルダーを記念に買う。ケイスケくんはおかきのようなものでご機嫌をとっておく。 ●船よりサービスのザーンダム号 さてオランダ-アメリカラインの客船ザーンダム号は毎夜ショウが日本の年寄り向きにレトロな構成が充実していて、ゲストも二流のどさ回りではない質を維持している。また毎夜、弦楽カルテットによるクラシク、ダンスミュージック、カントリー、ピアノの弾き語りがそれぞれのサロンである。仲良くなったカントリーのラリー、日本人が大好きでノルウェーのクルーズ船で修行したマスターコッック・コフラーさん、客室スツワードのフィリピン人、食事をサーブしてくれたインドネシアのウェイター、この君はこの航海が終ったら国に帰って結婚すると言っていた。この君は名瀬の商店街の傍らに屈んでパソコンをいじっているのを見て声をかけると、モニターに移っている女性を「ボクと結婚する彼女です」と満面のうれしさで紹介するのでした。映像スカイプで話しているのだ。こちらも画面に「おめでとう!彼はいい男ですよ」とると彼女の顔がはじけた。人間万歳という気持ちになりました。 MS Zaandam ゴリラ タオルアートは毎日変えてベッドの上にあるのだが、最後のベッドメークになく変だな……ふと見るとハンガーにゴリラがぶらさがっているではないか、お見事。 相棒とケイスケ君は初めてのクルーズ、わたしは特に好みではないが、他の11人はみなさんクルージングに嵌まった人たちでこれが何度目やら、船そのものは豪華客船と言い難いが、乗組員のサービスがよい。殆どの客が日本人で客層が中高年であること、行き先がアジア圏だからとてもリラックスできる。日本出港−寄港のクルージングはいいですよ。
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