-------- ----------------------------------
クルージング閑話(1)
------------------------------------------
( 2012年 4月 19日 木曜日 )
●長崎 4.13日
春,桜の頃に帰省したのは何十年ぶりだろう、キレイですね。クルーズに出るまえ奈良の桜は満開だった。長崎出島にもまだ見事な満開の桜があって、下にチューリップが満開、艶麗な取り合わせに「ああ、いい国だ」と感傷的に心地よい。 長崎出島の桜とチューリップ、4月13日 ●花蓮 4.15日 長崎から洋上終日を経て台湾東海岸の花蓮へ着岸。ぞろぞろバスを連ねてタロコ渓谷へまいります。地質的にたいへん興味深い所で大理石の渓谷と謳われているが、変哲もない花崗岩の絶壁でマーブル模様が露出しているわけではない。いまは国立公園ないでの砕石、狩猟、花摘みが禁止されており、大理石やメノウなど当地で売られているお土産品の石材は輸入ものである。しかし彫りの技巧、豪奢さはいかにも中国的というほかない。石彫/貴石の展示即売会場に連れてゆかれた。右の写真は異様にして異質なその会場の建物。 ●高雄4.16日 翌日のお昼頃、台湾の南端を廻って西部へ、台湾第二の都市部の高雄に着岸。埠頭で親子獅子の歓迎をうける。写真の子は親戚のダウン症の成年「ケイスケ君」で、なぜか私がだいすきなのです。日本の家族旅行でいつも同じ部屋に泊まる。船ではこのケイスケ君とその父とわたしの3人部屋で行動をともにしました。高雄では独自に3人で行動、まず地下鉄駅(港からかなりの距離)まで歩いて行く。市の中心部で乗り換えて南へいく線に乗り換え、大ショッピングモールがあるというのでそこへ。行ったらただ大きいだけで、日本の百貨店も含まれダイソーもある。ちっとも面白くないよ。外はカンカン照りだ。早々とタクシーで市の中心にある85階建ての『高雄85大楼』の前で降ろしてもらう。でも展望台にはのぼらない。われら三人はB級グルメのエキスパートであるケイスケの父に引っ張り回されて安くて旨い昼を食べたが場所もメニューも覚えていない。 さて、時間もあることだし船まで歩こうということになった。暑い、ケイスケの歩みは亀のようにのろくなった。休み休みしながら工場街をゆくと、地元の八百屋さんや酒屋さんがある。そのひとつで缶ビールを店前の日陰にすわって缶ビールをのむ。呑みながら狭い店内を見ていたB級グルメの相棒が「眠眠」に必ずおかれているという酒をみつけ、それがめちゃ安いと数本買ってリュックにつめ相棒はごきげんだ。(続く)
|