安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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一人住まいが多い東京
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( 2012年 3月 18日 日曜日



●一人住まいは老齢者と若年層
出生率の低下に歯止めがかからず、日本の人口が減って行くのは淋しいけれど、所帯の変化にふさぎ込んでしまった。東京では所帯数平均が2.0を割った区がすくなくないという。独り住まいがそれほど多くなっている。相方を失った老齢者と未婚または結婚しない若年層の独り住まいが東京に集まっている。

3人目の子供を持たない家庭、老齢者の死が出生をうわまわる。あっちもこっちも近所付き合いのない一人住まいが増えることで、都会の人間の営みがとても歪に思われ、ふさぎ込むのである。たまに日本の都会を歩いたり、楽しそうな街の映像風景から侘しい一人暮らしの個人を想像することはできない。

●時代の事象に達観

だから、実は単独所帯は東京全所帯の半分、成人の4分の一が一人住まいと知って茫然となるのである。なに人も如何ともしがたい事象、時代の事象であるゆえ、社会学者や政治家でもない一個人が深刻がってこうしたら、ああしたらなんて話しはじめたら笑われるだけ、考えないでおこう。浮遊、思考停止、つまり達観することにきめた。

●日本一長寿の東京
さて、それほど侘しい老齢一人住まいが多い東京が、全国でも最も長寿だという。
医療や運動・健康マインドといった人工的な延命と健康管理に支えられて、東京や横浜の山の手は沖縄より長寿者が多いという。沖縄の環境と生活習慣による自然な長寿と同一に比較できないけれども、孤独死を想えばめでたい長生きだ、寿ぐに如かず。

逆にアメリカでは貧困層が激増しているにもかかわらず、出生率は2.1、数日前の米新聞で親の家に帰って同居するいい歳した若者が増えている記事をみた。不景気という理由もあるが、食事や掃除など気楽だからという。あゝ、そういえば一人っ子の多い日本では、家を離れず親をアゴで使う若者がいますね。(了)






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