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隕石とノルウェー
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( 2012年 3月 14日 水曜日 )
●隕石ラッシュの2006年夏
ノルウェーは隕石の多い国といわれ、2006年の夏7〜8月は降る星の如く大小の隕石がスカンジナビア各地で目撃された。かつてなかった大規模な現象である。ひとつは真っ昼間、出ている太陽にも劣らない輝きで北ノルウェーナルヴィクに轟音を発して衝突、衝撃で大地が揺れ、爆風はカーテンを40センチひらめかせた。その様子を描いた教育的-おもしろ子供絵本が出版されたほど。(写真左:新聞風刺画家のHERBが挿絵を担当)この隕石の捜索にはヘリコプターも動員して大騒ぎしたが今に至るまで見つかっていない。 ナルヴィクの大隕石衝突から5週間後、やや弱いがやはり日中に光を発して南ノルウェーのRygge(リッゲ)に衝突した。このときも衝突音が聞こえ、地方空港リッゲの音と思った人が多かった。このときは屋根に落ちた小粒のものや、庭のプラムの木を貫通した(写真右)大きなものもふくめ、5コ発見されている。 屋根に落ちた隕石としては、先日紹介した家庭菜園の小屋と2006年リッゲの家で2回目である。しかし音や光で落下したとわかった隕石で発見されていないものが多い。写真に成功した次の二枚も現物は見つかっていない。 ●今月1日にも大型を観測 今月1日20時37分にも広いエリア、トロンハイムからベルゲン、スタヴァンゲル、さらに南の町ハルデンで飛行する火の玉が観測された。特にオスロ北のイェヴィナーカJevnakerでは隕石の燃える光で地上が一瞬明るくなり、数秒後隕石は砕けてばらばらに落ちてゆくのが多数の人に目撃されている。専門家はおおよその落下地点(ノーレ山の南)を特定、数は8〜10コと発表した。マニアが探索しているが雪山でもあり、まだ回収されていない.(了)
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