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オスロ市内に隕石
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( 2012年 3月 13日 火曜日 )
シリア、アフガニスタン、イスラエルのガザ報復など、陰鬱になるばかり。宇宙はひろい、気晴らしに当地隕石の話題をどうぞ。
●区割り家庭菜園場 都市部の人が区割りした家庭菜園をちかくに持つ制度があり、オスロ市にも何カ所かこのKolonihagenとよぶ菜園場がある。写真下のように終末に泊まりがけで来るため寝泊まりできる小屋、といっても二階建てで日本では小さな一戸建ちにみえるくらい。 ●オスロ市内、屋根におちた隕石ふたつ 11日、様子を見に来たトマセンさんは小屋の庇(ひさし)を突き抜けて下に落ちている石ころを見つけた。屋根の上にもひとつを突き破りきれずに残った拳大の石を見つけたのである。 ●珍しい礫岩タイプの隕石 翌日、相談を受けた当地では有名人の宇宙物理の先生と奥さんの隕石探索家でNASAの宇宙生物研究員である先生、聞きつけたジャーナリストの一群が菜園にやってきた。先生の解説では木星と土星のあいだに浮いていた星屑がオリジンと推定。この隕石は異なった岩石が混じり合った「礫岩」タイプのもので珍しい。これは一度他の惑星に衝突し、跳ね返って飛びだしたのですが、そのとき衝突地点の鉱物を取り込んでできるタイプだそうです。私見ですが、写真右側の石は裏側が焼けてすべすべした黒曜石のようになっています。 トマセンさんが先週見回ったときにはなかったので、落ちたのはこの一週間のうち、しかも市内とあって隕石オタクにはセンセーショナルなのであります。詳しくはオスロ大学地質博物館で専門家たちによって検査される。持ち主のトマセンさんはこの隕石をどうするのか。いずれ博物館に寄贈することになるとおもいますが、珍しいものですからしばらくは手元に置きたいとの由。過熱するマニアたちの購入引き合いを振り切れますでしょうか。 頭に隕石の直撃を受けた人はいないわけですが、小さな隕石が骨に当った人は太ももに受けた女性ほか数人いるといいます。(了) 予告:ノルウェーは隕石の多い国といわれる。次回は北ノルウェーで話題になった最近の巨大隕石についてです。
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