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北朝鮮、核かメシか
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( 2012年 3月 1日 木曜日 )
●ハラが減っては戦ができぬ
昨年再開された米朝協議で米は24万トンの栄養食支援を北朝鮮の鼻面にちらつかせてウラン濃縮中断とミサイル発射をやめるよう求めていた。すると、正恩体制は乗ってきた。北の人口は韓国の半分でありながら、慢性的食料不足で兵隊さんの痩せていること、お腹の膨らんだ栄養失調の赤ちゃんに、同じような歳の孫をもつわたしは、胸がいたい。結構なことである。 以上は人道上さように感ずるのであるが、北の体制は正日が去っても瀬戸際外交は変わりませんな。正恩は満27歳、シャッポよりリボンのような存在があきらかになった。あいかわらず金桂冠が出てくるようでは北の外交に変化はない。ウラン濃縮意地停止やIAEA査察の受け入れといっても、いつ始めるのか具体的なことは食料支援を貰ってから。「ハラが減っては戦ができぬ」なのであります。 ●得意の瀬戸際外交 前もそうやってしばらくたったら地下核実験をするわ、日本海や日本の頭ごなしにアラスカの近くまでミサイル実験をやるわで6カ国協議をオジャンにした。隠れて核開発と軍事に熱中してきた過去の卑劣な行いが、「またか」と思わせるのである。 イランは挑戦的に濃縮を止めない。米国民の意識調査でワル一がイラン、北朝鮮は嫌いな国の二番目になった。イスラエルはイラン核施設を爆破攻撃するとき米に相談しないと言った。ネタにエフとオバマの関係ではそうだろう。一方の北朝鮮は脅威が失せてきた。六カ国協議の国々は物わかりが良すぎる中露や同一民の韓国、拉致問題にひとり苦悩する日本など、北を取り巻く環境は十数年変わらないという意味で安定しているのでニュースにならないからである。 ●WHスポークスマンの発表 Washington has no hostile intent towardNorth Korea and is prepared to take steps to improve our bilateral relationship in the spirit of mutual respect for sovereignty and equality. (ワシントンは北朝鮮に悪意をもたない。互いに主権を尊重し、2国間の平等関係をさらに改善する用意がある。)とても友好的ですね、日本の拉致問題に肩入れする気が毛頭ない。ブッシュはWHで拉致家族の話しを聞いてくれたりよく尽くしてくれました。オバマは米朝北京会談の仲介ホストの中国にまた借りができた。米国民は知らないが、中国は貸をつくったつもりでいる。 余話:ロムニーが、ミシガでサントラムを2%離して競り勝った。ヤッター!地元で負けたら晴れて墓参りできませんもの、昨夜は生涯最高の気分でありましょう。アリゾナも無難に勝ってサントラムとの決戦・スーパーチューズデーに弾みがつきました。ポールとギングリッチはもう勝ち目はゼロになりましたが、最後の共和党大会(8月、タンパ)までレースから降りないらしい。見上げた根性で選挙戦を盛り上げるお年寄りに喝采しましょう。(了)
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