安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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王立軍の書類
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( 2012年 2月 23日 木曜日



●王立軍が米大使館に持参した書類
重慶の王立軍が変装し、成都まで320キロを自分で車を運転して、機密書類の束を持ち込んでいた。王のボスで重慶市共産党書記・薄熙来のマフィアとの繋がりなど、腐敗を暴露する書類といわれる。

●中国、書類返却を米に要請
この書類を中国側が返却するよう米に要請した。返却するのはコピーを取っておけば済むことであるが、北京に連れ去られた王立軍の首がかかっている。返せばそれを証拠に王の命はない。王の運命は米の手のうちに、窮する米。とはいえ、王の処分は薄熙来の後ろ盾である江沢民と北京連行を命じた胡錦濤の内部抗争ですから、証拠があってもなくてもけんか両成敗におちつくのでは。薄熙来失脚、王立軍は売国罪で死刑ということでしょうか。

●トンチンカンな国際認識
法輪功を迫害した王立軍は、米が亡命を受け入れると思っておみやげ持参で領事館に逃げ込んだ。中国は上から下まで、知識人と言われるひとほど国際認識にトンチンカンが多い。偏見と思われようが、この印象がいつまでたっても拭えない。中国とかみ合うのはビジネスで互恵利益のあるときだけ。それだって、中国側に利益が有れば互恵利益とよぶのである。

米が王を館内に庇わなかったのは訪米を控えた習近平に考慮しただけではない。庇護すべき人権運動家ならいざしらず、中共政治抗争のプロセスでいちいち亡命を許せばキリがない。(了)






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