安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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氷漬け欧州
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( 2012年 2月 4日 土曜日



● 寒い!
先月末から欧州中・東部に居座った寒波はハンパじゃない。家内と私は孫の世話を手伝いに先月末、10日ばかりいたが、連日−7度、それでも上の、もうすぐ4歳の子は一日3時間の幼稚園に行くのです。お昼弁当だけ暖かい屋内で、あとは外で遊ぶ。雪の中でコロコロ元気なものだ。この3時間制の私立幼稚園では−10度より下がると休園となるが、一歳児から5歳児まで預かる公資金を受けている託児・幼稚園の場合は、寒冷温度に関係なく8−10時間、外や屋内で遊んでいる。(小学校は6歳児から7年制)

袖口やズボンの裾などから雪水が入らないように工夫された防寒具がよい。柔らかいウールの下着、ウールのジャケツなど何枚も上下を重ねてから防寒アウトウェアを着るのが常識になっている。今日のノルウェーでは最低−40度を記録した。スキー場はー30度までもオープン、リフトに座っている間はキビシイ。


トリシルスキー場

●凍死者続出の中・東欧
というわけで北欧諸国では寒さで死んだ人はいないのであるが、東欧は寒波のたびに死者が出る。地勢的に平地に農地も村も町もあるため全国的に被害が広がるからである。積雪と氷結で電線が切れ、ガラス窓を除いて家全体が氷付け状態、薪ストーブだけが頼りなので、一家の主人は薪集めに生存を賭ける。

ウクライナでの凍死者は100人を越えた。暖房をロシアからのガスに頼るウクライナは相変わらず「パイプ抜き取り」をやっているらしく、イタリアはロシアからのガス供給量が20%減ったという。ま、今冬のウクライナは生死を左右する家庭ガスの供給を絶やせないですから。凍死者の大半は路上生活者だった。ポーランド(37人)、ルーマニア、ブルガリヤ、スロバキア、ボスニアなどでも多数の死者が出ている。
テントのストーブで暖をとるホームレス、ポーランド/アドリア海のリゾト海岸

なにしろ北アフリカのチュニジアでも雪が降ったというから、地中海北岸の諸国にも寒波襲来、国家破産目前のギリシャはホームレスが急増、支援のスープとパンに行列する失業者の多いこと。

●寒波が証す格差
寒波は、国の格差をまざまざと示す。そして、これら寒波に苦しむヒオームレスに路上焚き火や、暖かい食事、毛布やテントを支給するのは市民による社会奉仕、ボランティアが主体である。国や自治体は腰が引けている。

ところで寒波はシベリアが最も厳しいということで、北朝鮮も当然酷い寒波(平壌では零下18度)のなかで金正日誕生70周年式典に添える「金正日花」(赤いベゴニア)を温室内にビニールを内張りして咲かせよ!との命令が出たという。北の市民の皆様よ、ちったァエジプトを見習いなせえ。(了)






Pnorama Box制作委員会


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