安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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メディアが敵視するギングリッチ
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( 2012年 1月 29日 日曜日



● フロリダとヒスパニック票
フロリダ投票をまえにジャクソンヴィルで行われた4候補者討論で、ギングリッチがロムニーはもちろんサントラムとポールからも総攻撃を受けたのは、共和党の大半からひどく如く嫌われている様に見える。ロムニーが巻き返して優勢という世論調査である。どうやら資金源がカジノ王だとか、胡散臭い金持ちからの献金がマイナスになったらしい。

だが、フロリダはヒスパニックが約150万人と多く、彼らの票が大事だ。ロムにーは移民に思い遣りのある言葉をつかい出したが、付け焼き刃のお口汚しの感が拭えない。愚弄するにもほどがある。

ギングリッチの移民政策は共和党内では飛び離れて寛容だ。その内容は、長くいる移民には違法のまま税金も無ければ法的保護も無い。直ちに市民権を与えて米国籍とし、新規の無法入国を厳しく取り締まり早期に送還する、また期限付の労働ヴィザ発給を容易にせよ。いいではないか、とわたしはおもうわけです。

良いとおもわないのは、ロムニーが金曜日、「既に1100万人の不法滞在者のみなさまについてはわたしの大きな関心事です。その人たちに心を砕いています。われわれはそういう人を一集めにしてバスに乗せ、船で送り帰すようなことはしません」
“I’m very concerned about those who are already here illegally and how we deal with those 11 million or so. My heart goes out to that group of people… We’re not going to go around and round people up in buses and ship them home.”
選挙用の言辞だ。ま、こういういう思い遣り深い言葉は得意で、ロムニーらしいが口先だけに聞こえてしまう。

ところでギングリッチ支持のペイリンは、保守の女性評論家Peggy NormanとN.ジャージー知事Crhris Christieがロムニーを持ち上げ、ギングリッチを罵倒したことにかなりどぎつい反論をTVインタビューでぶつけました。「偽善者」[怒ったチビブスの阿呆angry little attack muffin.]既成権威者たちがギングリッチを非難のハリツケに処している」ですと。短いニュースヴィデオはここ:
http://www.politico.com/news/stories/0112/72070.html

●オバマは「フードスタンプ大統領」
とは食料配給券食うに困る貧困層に支給される補助額である。フロリダは米国のなかでも食料援助を受けている貧困層が最も多い。米経済の停滞と相まって、オバマ政権になってから受給者が劇的に増加した。リーガンの11.6%からブッシュまでの4人の大統領で12%まで緩やかに増加した。ところが、オバマになってからフードスタンプが急速に増え、2011年度で15%になった。任期が終わる頃には一代で4%
増やしたのである。少なくとも一人が生活保護を受けている家庭が49%にのぼる。現在4600万人(人口の15%)がフードスタンプを受けている、これがアメリカの実態だ。言い換えればブッシュから引き継いだオバマは45%も受給者を増やした。
ギングリチはそんなオバマをこう呼びました:
"the best food-stamp president in American history."
(了)






Pnorama Box制作委員会


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