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所得税14%の超リッチ、ロムニー
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( 2012年 1月 25日 水曜日 )
●ギングリッチ急上昇
最新22,23日のフロリダ州世論調査(PPP)の結果、ギングリッチが38%でロムニーの33%を抜いた。一週間前の同調査からギングリッチは12ポイントも上昇、まさに破竹のいきおいである。予想外の結果がでたのは23日の討論で両者がクラッシュ、ロムニーの攻撃は、ギングリッチが住宅金融公庫・公社にロビイ活動をして顧問料を取っていたという例の件だが、『ロビイストをWHに送ることはできない』と効果的に攻めたが、『大学助教授時代に相談に応じたにすぎない、言いがかりに応じる気はない』とピシャリ。表情、態度からどちらが大統領らしいか、この勝負はギングリッチの「打棄り」だ。 ●大金持ちがタマにキズ 加えてロムニーはかねてギングリッチに見せろと要求されていた税額の書類を公開、これがまたマイナス要因になった。キャピタルゲインの税率は低いといえ、このCrazy Richは所得税14%以下なのである。税法をまもり、さらに収入の14%を慈善金(所得減額)に差し出しているリッパな人である。しかるに大統領候補として14%の所得税はオカシイのではないか。平均35%払っている一般サラリーマンの目は厳しくならざるをえない。 ギングリッチも高額所得者だが所得税を31%払っている。大統領選挙は資金の有無、あるいはオバマのように資金調達能力が制すると言われてきた。今回のGDP予備選は資金が闊達すぎてもよくない。そういえばジョン・ケリーも金持ち過ぎが災いした。鳩山由紀夫は労せず資産家であったのが悪評を増したかも。 そんなわけで31日のフロリダは、ギングリッチが真っ先に2度目の勝利を掴むトレンドになってきた。(了) 参考 オバマ、ギングリッチ、ロムニー、三者の2010年所得税比較明細:http://money.cnn.com/pf/taxes/storysupplement/candidates-tax-returns/?iid=GM
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