安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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放射線に怯える愚
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( 2012年 1月 16日 月曜日



●誤解を招く「高線量」
宮城県二本松市の新築マンションで放射線が検出された。見出しに「高線量」とあったので読んでみたら、高い値をしめす一階が0.90〜1.0マイクロシーベルトである。通常より高いという測定値のことで、人間生活の障害が高い意味ではない。マイクロの内なら二桁でも、甲状腺が冒されることはない、というのは統計的事実である。この見出しは一般市民を驚かせ,尻込みさせる過ったミスリーディング(誤解招致)である。また福島原発から出た放射線はセシウムが多く、これは体内半減期が半年以内と知られている。

一階の住人でゼロ歳児のいる家庭なら転居が望ましいが、そうでなければマンション代を割引してもらって住むのが得策、わたしならそうする。

こういうと「なんて無責任な野郎だ」と罵られ石つぶての嵐をうける。だから責任ある立場の市幹部は大事をとって転居を斡旋し、発生源の混ぜたコンクリを使っている他の建物を調査することになった。しかし問題の砕石の出所である浪江地区の砕石業者は6社あり、建設に使用済みの被線砕石は数万トンにのぼる可能性がある。重ねて言う、10万トンあちらこちらに使用されていても(良いとは言わないが)健康を心配することはない。

「除去せい」なんていう人はもっと無責任で、コンクリから放射物を抜き取れたらインチキだ。念押ししますが、1マイクロシーベルトの環境のなかで何年生活しようと健康への影響はないのです。

●フクシマ被爆で死んだマウスがいるの?
津波に寄って,陸の昆虫や池の魚、また石油が混濁した湾内の魚は死んだ(とおもう)が、原発事故による避難地域で、昆虫や池魚の生態はどうなのであろう。避難させずに放置された家畜や飼い犬、猫など、エサと水が無くて死んだ動物はいたが、被爆で死んだ家畜や飼い犬、猫は聞いたことが無い。狐、狸、猪や鳥類もそうだ。

チェルノブイリでは草木が枯れ、当然虫や動物もいなくなったが福島原発の近くですら立ち木は枯れていない。沖で死んだ魚が浮いたこともない。ましてや今回の被爆で病気になった人間は東電作業員の中にもいないのである。(心臓発作や持病でなくなった方はおられる)

そろそろ福島放射能ヒステリーは終りにしていただきたい。当初はヨウ素が被爆帽子に良いというので、実際上海の薬局ではヨウ素剤が数日で売り切れた。おもちゃのような放射線計測器が家庭用に販売され、主婦が献立や周辺を測るなど狂気の沙汰である。国際的には日本の食物が放射能に汚染されている、食べても大丈夫かと信じられていて、なかなか払拭出来ないのは、問題面ばかりを強調する日本発マスコミによる。

この1月12日、ハイチ地震の二周年にあたり、直後のバラック住まいと変わらない現況が報道された。東日本大震災の一周年を迎える3月11日は、世界中で震災とフクシマの現況が報道され、そのときやっとその素晴らしい復興が知れ渡るだろう。(了)






Pnorama Box制作委員会


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