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政犯罪
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( 2012年 1月 9日 月曜日 )
●協議サボタージュは政犯罪
政府与党の消費増税を柱とする『社会保障と税の一体改革』を決定、その草案について野党に協議をよびかけた。それをけしからんと協議に応じないのはどういう了見だ。消費税は今後の年金、医療費の改革と結びついたものでなければ意味が無い。したがって一体改革として法案決定すべきはいうまでもない。 協議には応じないが国会で討議する、なんちゅうのはおためごかしである。ここが勝機と内閣不信任、解散を目指す自民党に隠れ同調しているにす ぎない。政治の世界は根っこが権力闘争であるゆえ、権力奪取が究極の目標であり、その方策を日々探索する。強権抑圧政権でない国では政敵トッ プを糾弾するのがあたりまえで、米英とて例外ではないが、日本政界の特徴は議論無しに解散要求がでることだ。政治家の協議サボタージュは政犯罪である。 ロムニーがニューハンプシャーで40%を獲得する予想に、ギングリッチ、サントラム、ポールなど2番手以下の後続が一斉にロムにー攻撃をはじめた。ユーロ通貨支援の協調を拒否して「一抜け」をやったキャメロンをミリバンが非難する最近のイギリス議会は騒然中断する白熱ぶりだが、それほど議論する。 日本ではTVで党首がお茶を濁す双方の主張でおわり。深まる議論をしたくないのか、できる論拠がないのか、たぶん両方だろう。協議を拒否して、マニフェストになかった、素案に協議するのはおかしいなど、いいおとなが理由にして恥じない。そうやって年金改革のへのシュートをよってたかって阻み、もっと後ろへと蹴り返しをくり返す。 ●年金改革タイム・アウト このまま進まなければ2020年に年金支給が破綻する。老後の保障が得られなくなってからでは改革不能。生活保護の支給も激減し、現在の有料老人ホームは多量に新設される公共の老人収容施設にかわるだろう・・。 出る杭を叩いて鬱憤を晴らす日本人一般の性向が破局を招くケースもある。破局を経験するのもよいが、破局をおもしろ半分に言える期間はタイム・アウトした。(了)
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