安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興

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責任はBPかハリバートンか
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( 2012年 1月 5日 木曜日



●ロムニーは大統領の気分
ロムニーが8票差でサントラムを抑えてトップ、ホット胸を撫で下ろし気分は早くも大統領でしょう。仇敵マケインが応援にかけつけた。サントラムはここでダメなら撤退しかなかったが、これでもう数回はついていけそうだ。アイオワの緒戦でバックマンがドロップアウト、ペリーは撤退を考慮中のよし。

●Anemic Economy窮乏家計
アメリカ中流家庭の経済がよくない。1906年のサブプライム・ローン破綻に発した米経済停滞が回復に向かったされる2010年以後11年7月までの国勢動向調査の結果分析がWeeklyStandard.comにある。同紙によると。回復期に入ったとされるこの2年間で米中流家庭の収入が6.7%減少している。数字はもちろんインフレ調整済みである。これはリセッション期3.2%減の倍もさがった。家計は回復どころかますます悪くなっているのである。

●BP、ハリバートンを告訴
ガルフ海底油田のブロウアウトはオバマの無知から一方的に責任をBPに押しつけトップを交代させた。しかし当該油田のオペレーターは、資源開発から生産設備をてがける米エネルギー会社ハリバートンである。海外米軍への要員やケータリング、復興事業で知られるキケン請負い社だ。軍と政府に密着したハリバートンの操作下にあった採掘装置が爆発し、原油流出したのだが、米ハリバートン社の責任がアメリカでは不問のようなありさまで、追求されなかった。BPだって米資本が多い会社だが、外見上は英国企業BPの全責任として、賠償責任を押し付けたのである。

10年5月の事故から、メキシコ湾とフロリダ海岸のクリーンアップ、被害者への補償、死亡者11人の補償、米政府への罰金支払いなど費用は420億ドルにのぼる。加えてBPが失なった採掘原油の収入額の弁済をハリバートン社に求める訴えを今年早々にニューオルリーンズの連邦裁判所に起こした。

BPとはりバートンは互いに責任をなすり付けているが、これまでBPが半額210億ドルを払っている。残りはハリバートンが支払って当然とおもう(判決はそうならないようだが)。ハリバートンはオバマが批判したブッシュ政権の支援をうけて肥え太った企業ではなかったか。ブッシュならハリバートンに事故責任を問う力があった。冷静沈着にしみじみ「オバマは史上最低の米大統領」とおもう。 (了)






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