安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興

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トルコ、アンタリヤの暖冬(4)
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( 2011年 12月 16日 金曜日



●4日目:まず革製品のショップへ
朝からオプションツアーでアンタリアの東へ100キロあまり離れたペルゲの古代遺跡へ。でもそれまでに皮革製品の大規模店舗に連れてゆかれる。トルコ文化の紹介という政府観光プログラムの一環なのである。まず革製品のファッション・ショウを見せられる。女性二人と男性一人が革上着を取っ替え引っ替え忙しいことよ。明るい部屋で売り込みプレゼンを拝聴して、展示ショップへ。幼い羊の首の部分をなめし革にした薄くて柔らかいのをシルクスキンと呼んで高級品という。触るとホント柔らかく、おしゃれ専科である。動物虐待である。ここでも販売員がマンツーマンで売り込むが当方全く興味無し、質問することもないので出口へ急ぐ。

●ベルゲの遺跡
(左)ギリシャとペルシャ様式がが混ざるヘレニズムの門柱と(右)ローマ時代の門

アゴラの柱、花崗岩、大理石、礫岩など場所によって様々な石が使われている。

山頂を均した台地に造られたベルゲの遺跡に来る。紀元前、海賊の襲撃を避けるため海岸から見えないところに町を造ったのが起原という。ガイド君は遺跡の概要と歩き方を喋ってバスの集合時間を告げ、遺跡内は自由行動である。ここはヒッタイトの居住地だったがアレキサンダー大王に占拠され、その子孫セレウコス朝の支配から独立ペルガモン王国へ、それからローマ帝国の版図に入った。市の門はヘレニズム様式のものとローマ式が半崩れの姿で残っている。遺跡の多くはローマ時代のもの、浴場施設やアゴラを見て、1500人収容のコロセウムは歩く時間がないので、あってもその気がない困った観光客である。しかしローマ遺跡など欧州何処でもありますからね。

バスで現在のベルゲ市旧市街を散策する。が、観光に特化しているためみやげ物は安くない。

観光地・旧ベルゲ市街、12月といえ樹々は蒼く葉が美しい。絨毯を売っていた。

●貴金属ショッピングへ
そのあとバスは大規模宝石店へ、行きたくなくてもツアー組み込みである。金輪際二度とこんなツアーに来ないぞと心におもいつつぞろぞろと。スェーデン語のガイド氏(販売部長)がトルコの伝統金銀細工について実演を紹介しながら一巡。そのあとは例によって販売員がしっこくつきまとう。私たちを最後までカモと間違ったドイツ人のセールス君は紳士的だが「あの奥さんまるで興味がないらしい」と部長に漏らしたのか、部長がわたしのところへ来て「あなたの奥方は興味がないらしいね、うちのかみさんと換えないか」との冗談口におそれいる。

この日から、アンタリア郊外の5星海岸ホテルで帰りの便まで3泊する。






Pnorama Box制作委員会


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