安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興

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トルコ、アンタリヤの暖冬(1)
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( 2011年 12月 6日 火曜日



トルコの西南地中海に面したアンタリヤの辺りを廻って帰ってきました。太陽がいっぱい、海でも泳ぎましたが、冷たい。ガイドの言うように22℃もなくて18℃くらいかな、チャブッと浸かって3分ばかり大急ぎで泳いで、後はもっぱら体を焼く。海はダメだが行く先々でホテルの室内プールが良い。どこでも水温28℃という温かさ。家内は暑すぎると敬遠したが寒がりの私にはとても快適である。しかも殆ど人がいない。

この団体ツアーは、家内が「格安」パック旅行だからという理由で決めたのであって、わたしの希望ではない。だからどこへ行くか前知識ゼロでもって来てみると名所観光や、売らんかなのトルコ名品施設に連れてゆくツアーであった。各訪問客に一人のセールスマンが付きっきりであの手この手で気をそそる弁舌も慣れたもの、気の弱い国民性の客なら泣き出すんじゃないかな。ま、私たちはトルコ絨毯、革、貴金属、どこでも何にも買わなかった。欲しけりゃ別だが、家内も私も全然欲しいと思わないんだから。

トルコは観光が大産業になっている。近年は特にロシアの団体がダントツに多く席巻しているという。なんでも年間100万人近くのロシア人で賑わうとの由。我々ノルウエー人(小生のみ日本国籍)のチャーター機は300人ほどの団体で、トルコではベルゲン搭乗2組とオスロ搭乗の3組に分かれ、5台のバスに分乗して各地を廻る日程だ。

●到着
ベルゲンから滞空5時間、アンタリヤ空港に到着した夜、バスで西へ海岸のリゾート地「ケメル」のホテルに入った。4つ星だが、部屋にはホテル案内も鉛筆も土地の案内パンフも無い。古いブラウン管TV。ベランダのプラスチック椅子は薄汚い。良かったのは温かい室内プールをひとりで使えたことだけでした。食事はツアーに込みのビュフェはワイドな品数だが肉類は少なく魚はめったにない。ソーセージやハム類は色、中味が怖く火を通したものだけ味見したがどうも食えない。素材は野菜が圧倒的に多く、生野菜は平気だが煮物焼き物の野菜料理は安心して食える料理が少ないのである。飲み物ははともかく、コーヒーと水にお金を取る。それが結構高く、パリ並みである。コーヒーは自動販売機で使われるインスタントのワンカップ出し機だ、しょうがないから呑むが一人前の値段を取る。昼食していると,サービス!サービス!と声上げて給仕が廻ってこういうガメツさはEU圏内の南欧では

ドイツ、フランス、イタリア、イギリスと北欧3国のツーリストが泊まっているが、ガイド氏の説明では夏の4ヶ月程はこのケメルのホテルは全部ロシア人が席巻している。彼らは傍若無人、エチケットに欠けるので他国の客が寄り付かなくなったので夏は毎日数万人のロシア人でこのリゾート地がいっぱいになるという。それでか、部屋には持ち帰られそうな物は置いてないわけだ。バスタブの栓がなかったのでレセプション嬢に頼むと、キツイロシア訛りのカタコト英語だった理由がわかった。


朝から現地ツアーガイドによる日程の案内。シーズンオフの観光地はホテルや観光業が休業、従業員は故郷へ帰る。これではならじと政府観光局が数年前からホテルやレストランと提携して格安パック旅行を計画、故に安いのですと説明を受ける。だがこれが曲者、いろいろなおプショナルツアーがあって、全部申し込むと2割余り安くなる仕掛け。一括食事代だとかたしかツアーはオール食事込みだった筈だが??、落とし穴があって3食分が入っていなかった。その3食オプションとか、何のかのと面倒だからわたしら全部申し込んだが大半がそのようす。で、結局このツアーは倍近くの価格になる仕組み。それは良いのだがなぜ先にすべてを知らせておかないのか。申込の際はオプショナルツアーもありますと、詳細を伏せておくやり方が誠実でない。

●1日目:ファセリス
さて1日目のオプションツアーは60「ほど北西へ、オリンポス国立公園内のファセリス(Phaselis)のローマ遺跡、大浴場やコロセウムやアゴラ(市場)を見る。

園内の川縁レストランで昼食、川で養殖しているマスを食べる。開いて鉄製容器のお皿でグリルしたもの。これはうまい。やっぱり魚は火で焼くにかぎる。ノルウェーでは外でグリルする以外は煮るかフライパンで焼くから味が半減する、とわたしは苦々しくおもっている。尚、トルコの真水養殖マスにはオレンジや青銀色のものがあり、あれも食うのかと聞けば、観賞用との由。コイの代用らしい。

バスを降りて遺跡まで松やまだ葉を付けている落葉樹のなかを散歩する。夏には蝉がやかましく鳴くそうで、ガイド君と歩きながら蝉の種類など話していると、此所に来る日本人は蝉よりカブトムシを懸命に探している、日本では何万円もするとか聞いたという。フーム、この辺りにはなり大きなカブトがいるらしい。この日も同じホテルで泊まる。

左:ファセリスのローマ遺跡、円形劇場からタウルス山の冠雪を望む。  
右:マス焼き、ラキ(Rakiアルコール45度)を試す。ギリシャのウーゾに似たアニスの甘い味がする。






Pnorama Box制作委員会


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