11月26日から12月4日まで、まだ暖かく陽気な地方へ旅行に出ます。パソコンは持って行きません。そのあいだコラムを休みます。
これは25日に書いたコラムですが、W選挙結果が出たあとの月曜日になります。候補の誰それを予測したものではなく、諦念と新知事新市長へダンテの檄をおくります。
●都民でも府民でも浪速の人は変わらない
大阪市長選が終盤に迫ったこのごろ、平松アナが橋下クンとのTV討論をドタキャン。マスコミの橋下イジメに「義憤」を抱いた東の慎太郎兄イが応援に駆けつけるという。大阪人は必ずしも歓ばないと思うが。
大阪は万博を派手に成功させたが、未来に役立つインフラが造れなかった。ヴィジョンが欠けていたというより、浪速の歴史は太閤秀吉の頃から目前の商売繁盛一途に蠢めき蝟集し、今日の家並み切れない広大なムラに至ったのである。梅田再開発のビル群を外から見る限り近代都市だが、個々のビル配置のややこしさときたら、香港や上海の中心地区のほうがはるかに整然としている。
府・市制度を都・区制度にした方が、大阪全域にまたがる都市計画が容易である。と常識的にはそうだが、さて実施、実効になると現在より進捗が期待ますかな?大阪人は悠久不変、都民になっても変わりはしないともうよ。
わたしは10年ちかく大阪で学び働いたが、現今の選挙をコメントできる体験がない。過去を断ち切る公務員の人事改革がなければ新しい大阪は望めまいと言うのみ。そこで大阪を動かす政治家に知の巨人・ダンテの気概を知れよかしと恃み、以下に檄を記す。
●ダンテ、壮絶の気概
ダンテの神曲「地獄篇」第33歌に、呪われた都市ピーサ(ピサ)が歌われている。
カブライ島よ動け、ゴルゴーナ島よ動け、
そしてアルノの河口を閉塞せよ、
ピーサの市民はみな溺れ死にをするがいい!
これを平川祐弘教授が愚鈍にも解るように等価値を大阪に置きかえて説明された。
淡路島よ動け、小豆島よ動け、
そして淀川の河口を閉塞せよ、
大阪の市民はみな溺れ死にをするがいい!