安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興

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パルテノンからピサの斜塔へ
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( 2011年 11月 9日 水曜日



●ギリシャの悲喜劇
EU支援の国民投票撤廃をEU支援受諾+首相辞任と新連立政権を取引し、内閣信任を得たパパンドレウ。新内閣の顔ぶれが2日経ってもまだ決まらない。後任と目されていた財務大臣Vanizerosも野党党首Samarasもイザとなると展望のないハンタイ家のボスに過ぎない実体がみえてきた。

経済建て直しのとき、政党色の無いギ経済界から3人の名前が挙げられる。本命は欧州中央銀行前副総裁のパパデモス。後の二人も欧州機関にギリシャ代表だった人物。政治家ではない学者に来年2月の総選挙につなげる暫定といえ、ギリシャの舵取りができるだろうか、パパンドレウを辞任させて溜飲をさげたのはよいが、あとは知らないという国民性は度し難い。

●ベルスコーニ、ありがとう
イタリアでも遂にベルスコーニ辞任への段取りができたが、後継者が見当たらない。こちらも身内の党内反乱で指導力を失ったためである。8日の今年度財政国会報告は野党ほか身内の棄権によって一票差で賛成可決されたが、過半数に8票たりない。11の人党内反乱者がでた。今月中に行われるベルスコーに政権は絶対多数を失ったのであり、今月中におこなわれる新年度緊縮予算の審理を待って辞任する。支持率は現在22%、辞めるにしかかず。

おもえばこの最もイタリア人らしい陽気なシルヴィオ・ベルスコーニは50回以上の不信任動議をくぐり抜けてきた。自身のフェイスブックに辞任はありえないと書いていたが、11人仲間の反乱を読みきれなかった。1994年以来とびとびに三期目を完投するにみえたが、ついに自ら辞任を表明。

政治危機だけではない。メディアの不正操作、汚職疑惑、マフィアとの関わりから未成年買春まで、破廉恥もここまで堂々としていると爽快である。植毛、美顔手術でとても74歳にはみえない精力絶倫のベルスコーを小生はなかば憧憬しております。余生はどうぞ好きな道に励まれんことを。

イタリアの赤字国債はGDPの130%でしたか、日本のように国債は売らない国内日本人が保有していればいいのだが、欧州国債は国外保有が多いためこれしきのGDP比で国債利回り(Yield)がはね上がり、投資の対象から脱落する。

●サルコジ、オバマに提灯持ち
昨日いちばん不快だったこと:G20 サミットでサルコジとオバマがネタニエフを「うそつき」だの「うんざり」だのと私語会話をマイクが拾っていた。
At the G20 summit last week, French President Sarkozy shared his true thoughts about Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu to US President Barack Obama. "I can't stand him any more. He's a liar," he said, unaware that the press could overhear. Mr Obama did not disagree, saying: "You may be sick of him, but me, I have to deal with him every day." (BBC News)
イスラエルの友であるわたしは、中でもネタニエフを志士的政治家と評価する。






Pnorama Box制作委員会


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