安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興

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国歌、愛唱する国と恥じらう国
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( 2011年 10月 20日 木曜日



●オスロ大学で日本ブーム
私が帰省するたびに小生をダシにして集まる恒例の宴が、今回久しぶりに芦屋のサトー宅でヒスト夫妻を含め14人で美味しい家庭料理を堪能しました。サトー宅ではもう10年以上、海外留学生のホームステイ先になっている。今年9月新学期の学生は関学の日本語と日本文化の留学生専科で勉強するオスロ大学日本語科の学生でした。

このマグネ君は高校時代に交換留学生として札幌で1年過ごしたのでけっこうキチンとした日本語が話せる。アワビや刺身も食べていましたな。オスロ大東アジア研のProf. Reiko Abeが安倍能成の姪御さんであると教えても、知らないわな。今生天皇の教育にあたられた学習院院長であり且つ元文部大臣でもあった大先生であるぞと説明。でもマグネ君は現代っ子だから「あぁそうですか」とキョトンしておったが。

●国歌斉唱した留学生
今年はオスロ大学から9人も留学しているそうです。サトーさんが全員を自宅に招いてウェルカム・パーティーを開いた際、9人が起立し片手を胸にあててノルウェー国歌を斉唱した。居並ぶ日本人は、なぜ彼らが国歌斉唱するのかわからず戸惑いながら、しかし感動したそうです。

それは仲間の団結、母国の名誉と留学生を受け入れてくれた国への感謝を示す国歌斉唱なのです。そのような感情は説明ヌキで以心伝心する。が、邦人のみなさまは椅子に座ったまま感動していたのですな。

サトーさんが「ああいう場合はやはり我々も起立すべきだったのかな」と。失礼な、そりゃ当然立ち上がって清聴するのが国際礼儀です。競技など国威発揚の場で国歌をがなり国旗を振るのはゲームの世界、本来の国歌国旗に対する日本人の感覚は世界の常識からズレています。自国に敬愛と尊厳を持てない国民が、どうして他国に尊敬を求められるでしょか。(了)






Pnorama Box制作委員会


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