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-------- ---------------------------------- 下馬評、2011ノーベル平和賞 ------------------------------------------( 2011年 9月 30日 金曜日 )
今年のノーベル平和賞は誰か。選考委員会の最終審議が本日金曜日に行われる。 ノミネートされる人数は毎年更新され、2011年の賞にも個人と組織を合わせて241件がよせられた。もちろん新記録である。委員会とアドバイザーが振るいにかけ、本日アドバイザーを代表するノルウェー平和研究所理事長ルンネスタRundestadから5名が提出され、この中から委員長のヤグランと4人の女性委員会が決定する。発表は次の金曜日です。 ということで、下馬評はどうなっているか。 ●本命は『アラブの春』 平和賞はその年の「時代の魂」を示す行いである、という基本からするとチュニジアとエジプトの長い独裁を転覆させた民衆、アラブの春ムーブメントが最有力になる。それで21世紀の平和賞はしばしば政治的選択が人道的選択を越えるようになってきた。今年を見渡すと「アラブの春」確かな予想となる。 しかし、誰にと特定して予想するのが難しいうえ、新政体の行くへが不透明であることから、本命がコケル懸念を拭えないが列挙しておこう。 ▽4月6日若者運動 チュニジア成功の機にすかさずエジプトの革命を女性も参加した非暴力デモに組織した ファタIsraa Abdel Fattah(左)とマヘールAhmed Maher(右) の二人。20008年4月6日フェイスブックを通じてゼネストを呼びかけ、支持者7万人に上った。マヘールは治安警察に拘束される。 ▽ワエル.ゴニム グーグルの中東アフリカ営業部長・ゴニムWael Ghonim。エジプト警察による逮捕学生の拷問死が大衆デモのきっかけとなったが、この学生の名・サイードに因み、We are all Khaled Saidを合い言葉にフエイスブックで支持を広げた。治安警察に拘束される。 ▽ 「チュニジアの少女」 Tunisian Girl と題するブログで昨年12月の民衆反乱が起こるずっと前から政府批判を持続したチュニジア大学講師Lina Ben Mhenni。デモの群衆には非暴力モラルを呼びかける。 http://atunisiangirl.blogspot.com/ そのほか、中東メディアを代表してアルジャジーラ、ムスリムに西側の見解を伝えた意義も含まれる。設立者がこの9月に目的は達したと潔く辞任したのが残念。 (了)
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