安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興

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国連総会、パレスチナ国家承認を問う
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( 2011年 9月 17日 土曜日



●23日アッバス演説、野田さんも
いま国連総会が開かれている。各国首脳の演説は21日から、野田首相の総会演説は23日、この日はアッバスがパレスチナ国家承認を求める演説に注目が集まっているので、外報が野田首相をニュースにする見込みはない。気楽にドジョウ話しを挟むとポピュラリティーがでるかも。

●総会決議で賛成多数確実
パスチナ国家承認の国連総会決議にNAM(非同盟運動諸国)120票の賛成が固い。一方イスラエル副外務大臣D.Ayalonは根回しの感触から50−70国が支持しない(欠席、無投票を含む)と読んでいる。国連総会決議は各国の意見を聞くようなもので、それなりのインパクトはあるが法的拘束力はない。

●安保理ではアウト確実
パレスチナが国連加盟国になるためには安保理決議が必要で、そこまでゆくことはないだろう。安保理ではオバマ米が拒否権を発動してでも阻止する。あくまでパレスチナとイスラエルの交渉で得られるという米国の常識に沿う拒否権で、別にオバマがイスラエルを認めないというのではないが、イスラエルにドロを塗ることは誰が米大統領でもできない。

しかし、イスラエルは核を持つ。オバマは核廃絶を獅子吼した。それやなんかでノ−ベル賞まで貰ったが、レトリックに騙された方がバカ。先日の雇用促進パッケージの演説はスピーチを採点すれば100点満点でも、政策が現実になるかを採点すれば0点、財政出動の分だけマイナスだ。

●台湾へ兵器売却、二年越し遂に許可
そのオバマが長く棚上げにしてきた台湾への兵器パッケージ42億ドルを許可した。少しでも輸出実績を上げるためとカングってしまう。中国への刺激を最小に抑えたい思惑からF-16の新型は売らず、現在台湾が保持するF-16A/B型のアップグレード機に決まった。台湾がぜひと望んだF-16C/Dは売ってもらえずガッカリ、パキスタンには資金援助のうえ売ったのに、不公平ではないかと。そういう日本も売ってもらえない。

それでも台湾は中国の一省と公言する中国の反発は必至、米中両軍の相互訪問等への制裁があるだろう。中国軍事力の増強は止むことがない。(了)






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