安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ドジョウ談義
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( 2011年 9月 6日 火曜日



I'll never be a goldfish in a scarlet robe, 赤いベベ着た金魚にゃなれぬ
but like a loach in muddy waters, 泥水にいるドジョウのように
I'll work hard for the people, 国民のために懸命に、
to move politics forward. 政治を前進させむと働きます
  (The Guardian)

Japan's new prime minister likens himself to a marine bottom-feeder, rather than a glittering goldfish. (global post のリード)
日本の新首相は自身をキンキラ金魚より海の底魚にたとえた。

●どじょうのイメージ
コロコロ変わる日本の首相を外国メディアが読者に読んでもらおうとすると、このドジョウ発言は使える。で、上記のように各紙で紹介され、好感をもたれた。政治にではありません、新首相はかっこよくないドジョウ人だというので安心したのであって、日本の政治に期待しているのではありません。頑陋でしたたかな国家首長が多い中で、善良実直そうなNodaに世界が安心するのだ。

自衛隊の子で、靖国に参拝する右寄り経歴に中国が警戒したようですが、首相は参拝しないとハッキリ意思表示を終え、人事はまことに党内融和総花的で菅と岡田を党最高顧問に据えて〆ました。いったいドジョウは何がしたいのですか。

どうしてだか、ドジョウ発言の後は「ドジョウ」という言葉を首相は発しなくなった。わたしはいつか野田さんがTVで「安来節・ドジョウ掬い」を踊ってくれるかなぁ、とは思っていませんが、もう長いことあれを見ていない。

ある先生が旅館のゆかたの裾を腰紐に結わえ旅館の手ぬぐいで鼠小僧風に頬被り、チョビ髭をマジックで書いてザルを手に、腰つきよろしく・・あれは面白かったな。また見たいと思う。

●総花のなかにも異物あり
一川防衛相がいきなり「素人シビラインコントロール発言」でびっくり。常識の世界で生きて来なかったのかしら、どんな生い立ち? でも平気なのです。素人大臣にドキっとし、自衛隊員が危機感をもちシャキっとするきっかけになればドジョウが金魚を生んだことになる。

最高傑作人事は『衆院外務委員長に真紀子氏』であろう。これは見物ですぞ。一郎の影を背負った田中さんが「積極」したら一波乱呼びますね。
 ♪真紀子が出てきてこんにちは、坊ちゃん外務省で遊びましょー♪
外務省の体質改善には、これでいいの。次の首相には財務省を叩き直していただこう。

●泥鰌と鯰の東西
最後にドジョウを英語ではloachがふつうだが、weatherfish(お天気魚)ともいう。天候により水面に出てくるのでそう呼ぶのだろう。日本ではナマズが地震の兆候を知らせるのでナマズをSeismofishと呼びたいのだが、英語ではcatfish(猫魚)である。猫が泳ぐように動くからだろうか、鱗の無い魚はなんでもcatfishで片付けるようだ。(了)






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