●暴力団とのつきあい
世界の200近い国家の中には長暴力団の組長が采配しているような国がいくつもある。そういう国では国民が支配下に置かれ選択の余地はない。気の毒だ。一方。選択の余地がある民主国家では、鋭意近づかないようにすべきであるが、日本には9万人くらい、人口比にして1%と少ないが一人のヤクザが金づるになる知人、顧客を20人もつとすると。日本人の20%がヤクザとつきあっていることになる。
●まじめな市民の一ケース
あるマジメな中小企業で売掛金をいつまでたっても払ってくれない大企業の担当発注者に困っていたAさん。会計士に頼んで催促してもらったがラチがあかない。取り立てる会社にお金を払って頼んだところ、郵便催促だけ。追加○○万円でもう少し強い措置を取ると言ってきたのでアホらしくてやめた。と、そこへBさんに頼むと確実に取り立てて呉れると伝え聞き、あの金が入らなければ我が社が倒産するかも。で、この恰幅の良いソフトで人付きのするBさん、車の販売をあいているとか本職があり組織暴力団の組員ではないのだが、実体はヤクザである。取り立てた売掛金は半々でといわれたが、いままとまった金が入らなければ我が社が倒産するかも。背に腹は替えられぬ。
よろしく頼んだところ、3日と経たず全額現金でBさんが現れその場で折半となった。ラチがあかない問題が落着。Bさんは大企業の担当者ではなくそのずっと上の重役部長に直接交渉、話しは世間話を交えて10分とかからなかったという。以上はわたしの経験ではないが、1)ヤクザは困り困り事を解決する。2)謝礼はべらぼうに高く、ヤクザは儲かる・・ということを知った。まじめで誠実だったAさんは仕方なかったことだと述懐しておられた。
●相撲界、花柳界、政界、芸能興行界
上記の業界は任侠と共に発展し、いまでは関係が疎遠になったといえやはり近い環境にあるだろう。島田紳介や横峯議員がどなたかわたしは全く知らないが、闇の金が流れる所に暴力団が繋がるのはあたりまえ。賭博、クスリ、拳銃、売春、犯罪などに、社会的な公人が首を突っ込んでならない。
話題をかえて:
●民主代表選
本日行われる自民党代表・首相/選について、これは誇り少ないわが国の首相選びの歴史のなかでまちがいなく最低の争いである。期間が短くロクに政策議論ができなかったからではない。海江田や前原、野田が議論ができるというのか、信念、信条を通したというのか。彼らの政治家としてのレジメを思い起こせばプロの風変節漢である。空虚に蒸発する変節漢の議論はあっても意味がない。党員資格停止者と無能に窮して去った元首相に媚びる政権与党になにが期待できようか。
大連立? 愚昧な民主党がリードする連立がマシになる道理がない。政治無力はふつうなら円安の大要因であるところ、日本の社会、文化、経済活動が政治とは別の座標軸で弛まなく持続していけることを長らく実証してきたため、円は安定通貨と看做されてしまった。この期に及んでの円高は悪しき政治に起因する民の知恵と勤勉が生んだ負の成果だ。無念である。誰が代表になろうと知ったことか。(了)