安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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米東海岸地震
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( 2011年 8月 25日 木曜日 )



●はじめての地震
23日のお昼、アメリカ東海岸の広い範囲で地震による揺れがあった。震源はバージニア州だが、あんなところに活断層はない、あるいは知られていない。東海岸ではめったに地震がなく(あるけれど体に感じない)前回は100年以上前のことで地震学の発達前ですからマグニチュードの計算方法がなく、正確な規模は不明だがMg4.5とされている。住人は揺れる地震の経験がなく、9.11記念日が近いこともあり驚き慌てた。

●固い地盤、直下型


今回のはMg5.8とされる。「それしき日本ではニュースにならない、慌ておって見苦しい」なんて独断はいけません。上図(USGS)では日本と似て震度を10段階で表す。中心部は震度6−very strongで建物は毀れないが屋根瓦が落ちるほどの強さ。地震エネルギーの規模に比べて揺れが激しかったのは、1)浅発生、直下型だったこと。2)地盤が固いこと。西海岸と違い旧い地層で固くそのため地震波が吸収されず遠くまでしかも早く達する。

●隆起する東海岸の歪み
プレート型地震は潜り込み、跳ね上がり、衝突、ズレのどれかで生じるというのが常識だが、今回はどれにも当らないプレート内部で起こった地震。予知なんか無理だ。

東海岸で観光バスに乗ると、昔々氷河で覆われていたので氷河が引っ掻いたスジのあるすべすべした岩膚を案内したりする。14,000年前まで分厚い氷で覆われていた。で、その氷が融けて重しが亡くなったので、北欧同様地盤が隆起したのですが、それが今もジリジリ続いているのです。北米プレートそのものに「隆起の歪み」があって、あるときどこかでボキっと折れる。この場合断層というより破砕スポットとして傷跡がのこり今回の地震もこの辺りで起きた。

●日本列島の揺れ方と異なる
堅い地盤での地震は、当地でわたしが数度経験したことからいうとビビっと近くで工事ダイナマイトがある時のよう。横揺れで揺れ幅は小さいが早い。ま、それだけで、軟弱地盤地のような波のように揺れたり、突き上げられるような上下振動がないので建物が倒れることはない。米専門科が電話ベルとよぶ東海岸地震の地震波を見れば一目瞭然だろう。


バージニアの原発二基は揺れとともに自動停止、ディーゼル発電に切り替え冷却装置が稼働した。この程度では当然だが、予想外の巨大地震が起こらない保証はない。

御断り:以上は生半可な地震好きの小生が、いつも垂れるクエークうんちくであります。信用禁物






Pnorama Box制作委員会


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