安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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JPN戦後最高値をつける
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( 2011年 8月 20日 土曜日 )



●ヨーヨー世界株式市場
世界同時株安ヨーヨー線グラフが今週は最悪の下げとなった。それで安全圏に資産を移すとしたら、経常黒字の国の通貨JPNが狙われる。SFLもそうだがあの国は通貨流動だけで、国内産業への影響はたいしてない。でも日本は輸出立国だから、それでなくても大震災のために失速した輸出品の生産が円高の追い討ちをうけてダメージは大きい。しかもこおにきてGPDの2倍以上もある財政赤字という妖怪が不気味だ。

●円高状況は不思議の国のアリス
当地に移住した時、365円を1ドルに替えてもらって飛行機で乗り継ぎ2日かかり、航空運賃はわが年収に匹敵した。それがいま76円ということは5倍近くも円が強くなったのである。行き過ぎだ。「不思議の国のアリスの領域」と形容した米金融マンがいる。

●国債、売る阿呆に買う阿呆
アメリカがやたらに国債を発行するのをやたらに買う方も悪い。国債発行上限を無理矢理上げておいて、いまごろ緊縮財政を言うオバマは、カーターとビリを争う最低の米大統領である。ま、ティーパーティーの少数意見ではあるが、基軸通貨国がシッカリしていれば、ユーロ欧州の負債で世界に波及することはなかったといえないか。

価値に見合わない米国債を買いだめした中国、日本も悪い。買わなきゃ売れなくて米は資金繰りできず、もっと早く財政難に陥っていただろう。ユーロの危機はEU各国の緊縮予算で健全化できたと、この考え間違っていますか?

●ゴールドを操るフィンガー
ドイツの銀行まで危なくなって、投資の逃げ出す先は円とゴールド、ゴールドは7月はじめに急騰してからもう上がらないだろうなんて見ていたらあれからまだ25%も上昇した。なんでもこの一ヶ月で42ビリオンドルの株式ファンドがアウトフロウしたという、行き先は主に金と円だ。国内では円高のおかげで金取扱社の買い付けが鈍化しているが、ゴールドや貴金属を持っている一般のひとたちが売りチャンスとばかり狂奔しているそうで銀座の貴金属店では125人が行列、とても1日で捌ける顧客数ではない繁盛ぶり。FT紙は>国内価格は32年ぶりの最高値に達した<と書いた。

●日本政府は為替介入を、市民は海外旅行がお得

さて、スイス中央銀行は為替介入している。日銀は円売り介入するだろうか、ボールドアクションのフリでもいいから声を出せ。損にはならないす。それから小金をお持ちの方には東北旅行も結構ですが、ぜひこの機会に欧米にドルとユーロ圏へ旅してははいかが、格安感があって去年よりずっと楽しいですよ。(了)






Pnorama Box制作委員会


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