安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ロシアのオンボロ遊覧船
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〈 2011年 7月 12日 火曜日 )


●ロシアのオンボロ交通機関
旧式の航空機、鉄道車両、船舶を使うロシア内の旅行は、欧州や日本の観光客の場合なら欧州航空機を利用し、鉄道船旅はスタンダードの高い安心出来る新型を使う。しかしロシア人は庶民的な値段の旧型を使うので今回のような沈没事故が起きると殆どの犠牲者はロシア人となる。

ヴォルガの下流は海のように広く、我々の感覚では川に見えない。であるから沈没すれば川岸に泳ぎ着くことは不可能。定員を50−60人オーバーして200人以上を乗せたチェコ製老朽遊覧船は片方のエンジン故障のまま横に傾いだ状態で雨風強い夜に出発。重心の高い遊覧船は翌日の昼に横波を受けて水深20。の川底に沈没した。

海のような河には貨物船や観光船が輻輳する。沈没する「ブルガリア号」の横を二隻通過、そのときデッキの乗客はハンカチを降って『助けテー!』と叫んだのに、知らんぷりして通過、転覆してから通りかかった三隻目に浮かんでいた80 人だけが救助された。下の船内にいた乗客は逃げる間もなく、窓を割って水中に出られた人はごく僅かで中に閉じ込められたまま亡くなった。また泳げない子供たちは下流に流されという。

とにかく川や湖の遊覧船は波を計算せず造られているので定員超過に気をつけよう。日本では昔から保津川や天竜川の船下りがある。これは船頭さんの目で定員配席をチェックするので安全だ。

● 恥の文化
菅首相が衆院本会議で野党の退陣を求める質問に(原発事故の責任は自公民与党の政策にあるとの理由から)「恥の文化に反する」と開きなおりました。何を言われても、どんな失政があっても開き直る人であることよ。恥の文化に最も欠ける本人なのにね。(了)


主要全国紙への折り込み紙『奈良リビング』に掲載の新刊案内

---------------------------  宣 伝  ----------------------------
幕末の奈良まちに生まれた奇豪
宇宙菴 吉村長慶
発売日 2011年6月26日
著者 安達正興
出版 奈良新聞社
装丁 カバー付き 上装本
体裁 B5版 縦2段組み 
   本文316ページ フルカラー
価格 3,750円(税込み)
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●過去のコラムより

吉村長慶 (1)小年譜
吉村長慶 (2)長慶橋と下長慶橋
吉村長慶 (3)幻の志奈子橋
吉村長慶(4)高光る大御神と宇宙教典
吉村長慶(5)長慶等身像
吉村長慶(6)反戦を訴える浮き彫り
吉村長慶(7)Tシャツの瞑想如来
吉村長慶(8)なら町、長慶モノ歩き
吉村長慶(9)続・なら町、長慶モノ歩き
吉村長慶(10)東大寺から春日大社へ
吉村長慶(11)佐保山普門長慶寺
吉村長慶(12)大阪にある長慶さん
吉村長慶(13)高野山奥の院参道〈1〉
吉村長慶(14)高野山奥の院参道〈2〉





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