安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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風評、スペイン胡瓜
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〈 2011年 6月 3日 金曜日 )


●新型E-coli バクテリア
欧州ではエーコリ(英ではエーコライ)とよばれる。日本で大腸菌O-104と呼ばれているのと同じなのか、よく知りませんが抗生物質が効かない。感染症状が従来のものより強く危険、感染者の70%が中年以上の女性という特徴がある。第一報があってから4日目、あれよあれよという間に感染者2000人、死者18人(ドイツ人17人とドイツ旅行帰国者)が出る事態になり、コトは食品問題から政治問題に発展した。

感染発病の震源地ハンブルグの食品衛生局が「感染源はスペイン産キュウリ」と特定したため、スペインの野菜農家は輸出先からキャンセルされスペイン人も買ってくれない。投棄処分するしかない。スペインでは感染者がたった一人、誰も死んでいないというのに、薬学の大国ドイツが言うのだからと黙っていた。そしたら、スペイン産キュウリはシロだと訂正してきた。短いスペインキュウリ「ペピーノ」がNo Pepinoだったわけだ。「こんにゃろー、弁償しろ」怒りますわな。スペイン政府はドイツとEUに経済補償を要求、当然だろう。

ロシアは2日、EUから全ての野菜を輸入禁止にした。人命尊重の国でもないのに……これは政治的な揺さぶりだ。こうなると風評被害は福島県産野菜の比ではない。感染源は解明できないだろうというのが専門家の見方だ。人を介しても感染し、ユッケのように簡単に追跡できる菌ではない。

しかし野菜の表面に付く大腸菌ですから洗い流せばよいのです。ユッケの大腸菌O111の場合は精肉表面がトマトやキュウリのようにツルツルではないので洗ってもあぶない。だからトリミング(表面切り取り)が必要だが、生野菜は洗えば
大丈夫。その昔、日本の農家は畑に肥溜めがあり、糞尿を撒いていたころ、野菜はよく洗って食べるのが慣しだった。肥料が変わり、パックされていても洗うにしかずである。

●DAD DROPS DAUGHTER AT DODGERS GAME
ホームラン、子供を抱いてた立ち上がった観客席のお父さんのところへ球が飛んできた。お父さんはどうしたか、子供をドロップして球をキャッチ。オッと掴み損なった。娘とホームラン球を落としたお父さんフロリダでのおはなしでした。ビデオはこちら:http://www.youtube.com/watch?v=4YlK4DlzNsc&feature=player_embedded

●ムラディッチ異聞
1) ハーグの国連国際戦犯法廷に移送されたラトコ・ムラディチが2009年にガン(ホジキンス病)の手術を受け、化学療法を受けていた。それも首都ベオグラードの陸軍病院で、病院の医療記録を弁護士が公開。患者の名前、生年月日他の個人情報、病名、入院期間(約4カ月)が記入されている。当局は否定しているが、写真はそれらしい容貌に見えてくる。
2) セルビアでは2002年に西寄りのジンジッチZoran Djindjittiが首相になってからミロセヴィチ(判決を待たずに死亡)、カラディッチ(裁判中)、ムラディッチの3戦犯の引き渡しを決め、この時から3人の姿がベオグラードから消えたのでした。2006年にムラディッチは腎石で苦しみ、この時は支援者が手術してくれる病院を探せなかった。痛み止めの錠剤で散らしていたが、七転八倒の痛みに耐えきれず、「殺してくれ」と支援者に嘆願した。(ロイター)

●ミッドナイトサンと日食

北ノルウェーで1日真夜中前の30分間、月が太陽を半分覆う日食が見られた。あいにく雲がかかっていたけれど、次の真夏の夜の太陽日食が見られるのは2085年とか。ビデオはこちら:http://www.dagbladet.no/2011/06/02/nyheter/innenriks/solformorkelse/16765912/





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