●OL' MAN RIVER
- From the Broadway Musical "Show Boat" (1927)
(Jerome Kern / Oscar Hammerstein II)
ミシシッピー河を唄ったオールマン・リバーは1927年にできていた。85年も前だったんですね。この大河の通る５州で浸水が進んでいるこのごろ、ポールロブソンを気取って鼻歌がお気楽に口をついて出て困る。不マジメだな
- Ol' man river, dat ol' man river （Old man river, that old man river）
He mus' know sumpin', but don't say nuthin' (He maust know something but
donﾕt say nothing)
メンフィス・テネシーはプレスリーの郷だ。あのマンションGracelandは浸水したのだろうかと頭をよぎる。これは救いようの無い不謹慎ではないか。そう思っていたわたしでしたが、米水害のスレッドを見ていたら、この地の水害被害者の書き込みに：
『エルヴィスの家は大丈夫か』とメンフィス市役所に問い合わせるヤツがひっきりなしと知って、ハラをたてている。『オレタち農家は二階でも使えないところがあり、冠水で農作物全滅、プレスリーの家なんて考えたこともなかった。橋が無事でほっとしているところだ』、ご尤もです。
傍観者は所詮、当事者の体験を共有出来ない。ミシシっピー上流域に明日からまた雨が降る。災害被害者に言葉をかけるときがあったら、二度考えて口を開こう。
米は先に竜巻被害、この大雨洪水といい４０年ぶりとか７０年ぶりである。欧州の洪水も増える傾向にあり、この夏は数年前の熱波が襲うかも。熱中症の死者が出るシーズンが近い。冷房倹約の日本では真夏日がこわい。
●スペインに地震
スペイン南部の地中海側、といえば海岸リゾート地だ。地震は有名な歓楽リゾート地アリカンテから100kmほど南のところ、ロルカ、ムルシアで10人死んでいる。エネルギーは5.2Mgとたいしたことはないが深さ１kmの直下型である。壁の上塗りやコンクリ塊、レンガが降り落ちてくる。スペインの田舎町は鉄筋が入っていないので地震に脆い。
ロルカは地中海プレートとアフリカ・プレートが押し合いするところで地震多発地帯であるが、被害が出るMg４−５クラスは5年に一度くらい起こっている。にも拘らず警察，救急，消防などのレスキュー隊の組織と機動性がお粗末であり、サパテロ首相が軍緊急隊の出動を命じたが、サっとやってくる訳ではない。スペイン市民の熱い血は叫び、大余震の風評がさかんまことに盛んである。
●予言にもまぐれ当たりの確率
Raffaele Bendandi,という1979に亡くなった先生が5月11日に破壊的大地震が起こると予言していた。ローマ崩落がネットで広がり、当局や地震やさんが根拠の無いウワサに惑わされない様訴えたが、前後の３日をローマから脱出した人が２千人という。しかし、ローマではなかったが地中海の一角スペイン南部で11日地震があったのだから予言は当らずとも遠からずである。
ベンダイディは地球の自転と天体の運行、太陽と月の重力関係が地球上に地震をもたらすと主張する。くだらないファンタジー占いだが、この先生は若い時に予言を２日の誤差で的中させたことがある。まぐれ当たりだがその影響で、この説を理論付けようとする学者がいるのです。地震を予言する者、原発安全を唱える者、この世はニセものに耳従う者多し（了）
安達正興のハード@コラム
