安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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東電、対処療法に完治の道はあるか
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〈 2011年 4月 5日 火曜日 )


まず先回コラム、コートジボアールの続きです。
●国連、バグボ軍の基地を空爆
潘基文がコートジボアールの国連軍に武力行使にゴーサインを出した。国連本部(アビジャンの国際ホテル)が襲撃を受け職員4人が死亡したこともあるが、勿論一人でイニシアチブが取れるバンさんでなし、フランスを筆頭に米英の圧力があった。早速国連ヘリからバグボの軍事基地を爆撃、フランスを喜ばせた。

国連へりは停戦監視が役目ゆえに、アパッチのような戦闘ヘリではない。昨年バグボの空軍が北部を空爆した際、国連兵に負傷者が出たので、国連側が虎の子の戦闘機とヘリを爆破、残る空軍機は飛行場が仏軍の掌中にあるため使えない。となると、国連の監視用ヘリでも立派な戦闘機の役割を果たせるわけだ。国連はワタラを大統領と認定しているので攻撃目標はバグボ派に限定される。

●実戦を担うフランス軍
仏軍はこの国連軍事介入によってお墨付きを得たわけで、地上軍をアビジャンに展開、そのための追加兵を150人ばかり空輸した。バグボ総攻撃が近々始まる。アビジャンに駐留する仏軍は総計7650人、在住フランス人は12,000人。因に残留日本人現在20人と大使館員。

●福島原発、対処療法のドラマ
2号機「ピット」に流入する放射能汚染水が海に流出している件です。以下のような試行錯誤だったと思い出す。
1) コンクリ固めにトライしたがピット内の汚染水の入出が激しく固まらず。失敗。
2) ハイポリマー、におがくずと紙くずを混ぜて管路に注入、結果効果無し。失敗。
3) ピット上流に色水を注入して経路を探したが、海に流れ込む汚染水はあいかわらず色無し??
4) では何処から漏れているか?経路のトンネルが地震でひび割れしピットと管路の下に敷かれた「砕石層」通じて海に流れた、と推定した。
5) 「砕石層」とは道路アスファルトや建物の下敷きにするため岩を砕いて作るギザギザの小石のこと。海や河の砂利と異なり、押し詰めると互いに絡み合って動かない状態で安定する上、石の隙間が空気層のため断熱効果がよく、北欧の道路は冬期道路が凍るのを少しでも緩和しようとこの層を厚くする。我が家もそうだが、一階の暖房フロアの下は20センチの「砕石層」がある。話しを戻して、この「砕石層」に何カ所になるか知りませんが「水ガラス」注入トライする。コラムがアップされる頃は始まっているだろう。
 ♪トーザイトーザイ、トーデントーデン、うまく行ったらご喝采!♪

●低レベルの放射性汚染水を海へ放出
これはマズイ。いくら低レベルといっても基準の500倍にたっする計11,500トン。これを太平洋にダンピングする。この措置が内外から如何様な非難を受けるか、解っての結論でありましょう。言い訳無用、東電に乞う 黙々と自力の限り尽くせむことを。(了)





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