●福島原発、深まるワーストシナリオ
毎朝、起きると新しい事故、モグラ叩きのようにはいかない怪物に、技術作業員は途方に暮れているようにみえる。4号機に属する核燃料保管プールが水漏れ、水を入れるのは炉心に入れるより簡単だろうとおもいきや、ヘリコプターでは駄目、事情はよく呑み込めないが消防ポンプでやるらしい。となると今日明日では困難だ。

また、冷却用の水の水位が上がらない状況について東電の答えは「水位計が故障している場合もあれば、入れている水が漏れ続けている可能性も否定できない」。呆れた答弁だが、事実提示（Fact on the table）なのだからオープンでよろしいとおもう。

●結局頼りは東電さん
原子炉は中にモニターを設置できない、当たり前だが人が入って検査できない、コントロール機能を失った原子炉修復のマニュアルはない。東電の担当技師も手探りなのだから。そこへ16日早朝、4号機建物で再度出火の報、しばらくして炎が見えなくなったという。万策尽き自然に委せるだけ、もう絶望的な様相だ。なんだかやと文句言いますが頼りは東電さん、諦めずお願いいたします。

●外国人の日本脱出
そうやって毎日ワーストシナリオに時計が動く。欧州は殆どの国が訪日を見合わせるよう、在日住民に帰国勧告を出した。当然の自国民への安全対策であって、日本を見限ったのか、友達甲斐のないヤツなんておもうのは誤解です。中東系、東南アジア系、アフリカ系は帰国しないから好いヤツとは限らない。

外国では何度ニュースを見ていても日本中が大災害と思うのでしょう。日本人とつきあいも長く、日本語を喋るうちの家内が私の奈良の家族を呼び寄せようか、10人なら大丈夫などとマジで言いましたな。わが家族の暢気ぶりを知っていてもこれだから、夫はたまげました。まだ家内の正体に不明点あり。

当地のニュースチャンネルは24時間、大半が関東大震災関連である。おまえの家族は大丈夫か、日本人の姿に感銘したとかの心配励ましのメールには、悪いけど用意の「ご配慮感謝文」を貼ってリプライすることにしています。

政府は食料，水、医薬品など、物資不足の地方自治体にヘリで届ければよいのに「被災自治体から要請がないから」と答弁。被災地の役所機能は麻痺してるのを充分承知の上で・・・。何がどれだけ必要か、政府がイニシアチブをとって災害地自治体に連絡取るべきではないのか。

●外国軍が入ったバハレン
リビア上空の飛行禁止区域の措置はG８でも割れて結論出ず。バハレンには独裁者・ハマド国王の要請でサウジと首長国連邦が軍を派遣、戦車が陸続と首都マナマに入った。バハレンは非常事態下にある。デモ隊は発砲を覚悟しなければならない。（了）