●放射能値を公開せよ
福島第一原発の炉心メルトダウンが始まった。海水冷却がうまく注入できていない。外壁が爆発しただけで原子炉に問題はないと言った翌日のハプニング。現場報告はどうなっているのか、頭を下げるだけの東電トップなら要らない。開き直っても態度横柄でもいいから、事故原発の進展を一からステップを踏んで開示してもらいたい。

首相たる者、国家大異変には完全な情報開示を東電に命令して当然ではないのか。首相自身が現況を把握出来ずに対策本部長とはおこがましい。聞けば地震発生以来菅さんは一度も記者会見に応じていないという。そりゃそうでしょう。何も答えられないのだから。

現場で昼夜知恵を絞り働き詰めの技術者には崇高にして畏敬、感謝に堪えないが、国民の心配を宙づりにするのは法律こそないが犯罪であるとおもう。IAEAのサイトを見ても、状況説明があまりにも浅い。日本政府（経産省傘下のNISA）のお粗末な報告にシビレを切らした、IAEA理事国のオーストラリアが詳しい報告を日本政府に要求した。満足できる回答はできないだろう。

危機に対する日本国民の規律と礼義正しさが世界各国から賞賛されている。当地でも大変な賞賛ぶりだが、みなさんゲンコツあげましょうよ。

●カダフイ軍、破竹の進撃
トリポリに孤立した袋の鼠カダフィが旗揚げ、反体制派市民を武力で制圧する決定を下していらい、西のザウイヤをタンクで制圧。東へ転じて次々反政府派を逃亡させ、昨日はラスラヌフを落とした。まず空爆して戦車で進行、そのとき迄に市街要所の建物上層からスナイパーを配置して、撃ちまくるのだから、カラシニコフと迎撃砲をトヨタ・ピックアップに載せた素人の寄せ集めが戦えるすべもなし。最後に残った都市は反政府派の拠点ベンガジのみ。市の東はエジプトである。サルコジが新政府と承認したベンガジをカダフィは空爆するだろう。

海外財産を凍結され、出国すれば国際刑事法廷の逮捕状が待っている。万事休したカダフィはリビアで権力維持することが生きる道となった。窮鼠猫を噛む。この猫が張り子の虎だった。アラブ連合がNO FLYZONEを米欧に要請決議したものの、やる気のあるのはフランスだけ、英米は戦争に直結する
飛行禁止域パトロールに躊躇し、かといって何者とも知れぬ反体制派に武器を贈るのもリスクがある。ぼやぼやしているとカダフィが全土制圧、反体制派はカダフィ派に寝返ったり、失業市民にもどり民主化運動は消失する。オバマはトリポリを空爆するだろうか、決断に一刻の猶予もない。

イエメンではカダフイを見倣った国王は、デモ隊に実弾を使い出した。（了）