安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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メルトダウンの危険性
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〈 2011年 3月 13日 日曜日 )


●放射能値を公開せよ
福島原発から漏れた放射能は軽いとか人体に影響ないとかいわず、測定値グレイ(Gy)で発表し、被ばくした場合、それが人体に及ぼす影響を説明するのが東電の責任だ。それも刻々と発表し、被曝した作業員や原発周辺で通常値を上回る3人の数値を明らかにするのがどれほど重要か、東電も監督機関である原子力安全保安院(NISA)も認識不足。企業トップに染み付いた悪いニュースを隠蔽する体質は、新潟の原発が漏れたときも酷かった。

IAEAのDir.Yukiya Amano(天野之弥)が説明するヴィデオが多くの国際メディアで放映されたが、果たしてメルトダウンが起こるか、あるいは其の懸念がないことを具体的に示すか、どっち付かずで容量を得ない。海水にBoron Acid(ホウ酸)の注入など関係者が全力をあげて取り組んでいること、日本の原発技術がいかに優秀か、と自慢気にトーンダウンすることに懸命で危機感がまるで感じられない。これでは誠実な態度とはいえない。
http://www.youtube.com/user/IAEAvideo

藤崎一郎駐米大使は米TVで健闘しているが、情報不足でアンカーWolf Blitzerに満足な答えができなかった。メルトダウンが起こる可能性を軽々しく言うべきでないとしても、現在放射される/された放射線量を数値で示せば「日本ではキチンと専門家が対応しているな」と判る。
http://www.cnn.com/video/#

そうすればワシントンが原発科学・技術者2名と冷却剤を福島プラント1に送るなどと素っ頓狂なアイデアが浮かばないのだが。

●日本国民を愚弄した首相
日本と日本人のキャパシティーが試される未曾有の「東日本大震災」を前に、小沢も岡田も問題外、対策の先頭に立つ菅首相が最初に言った言葉が国民に落ち着くようにであった。落ち着いたあげく、尖閣中国漁船のヴィデオを隠そうとした絶望的な人だ。災害に事を荒立てず我慢強く整然と指示に従う文明国民は世界中で日本人だけです。国民を愚弄する言葉ではないか。

原子炉の冷却機能が地震と津波でストップした福島原発は昨日で6基になった。余震がまだ続くなか、自衛隊員ほか救助各隊の奮闘に感謝しよう(了)





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